現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ルノー失格でクビアトが日本GP入賞、トロロッソ・ホンダがランク5位に接近。ルノーは控訴検討

ここから本文です

ルノー失格でクビアトが日本GP入賞、トロロッソ・ホンダがランク5位に接近。ルノーは控訴検討

掲載
ルノー失格でクビアトが日本GP入賞、トロロッソ・ホンダがランク5位に接近。ルノーは控訴検討

 F1第17戦日本GPで、ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグがともに入賞圏内でフィニッシュを果たしたルノー。しかしレース後、レーシングポイントはルノーがレギュレーションに違反したブレーキバランス調整システムを使用していると抗議。調査の結果、ルノーは失格となり、結果から除外されることになった。

 レーシングポイントは、ルノーがF1の競技規則および技術規則に違反していると訴えた。しかしFIAの調査の後、日本GPのスチュワードは「ルノーは革新的なソリューションを使用し、F1技術規則およびその他の補足文書の曖昧な部分を利用してはいるが、現在のF1技術規則に違反していない」と発表した。

■ルノーF1、日本GPの結果から除外へ。”競技規則”違反のブレーキシステム使用

 ただし、ドライバーは「ラップ中に何度もブレーキバイアスを調整する必要がなくなる」として、スチュワードは問題のシステムが競技規則で禁止されているドライバー補助装置に当たると判断。ルノーの2台を結果から除外することを決めた。

 ルノーはメキシコGPに先立ち、この裁定に対する次の動きを決めるのには時間がかかると述べた。ルノーがスチュワードの決定に控訴する場合、24日(木)午前10時(日本時間25日午前0時)までにその意思を通知する必要がある。

 ルノーは発表した声明の中で「日本GP期間中にルノーF1チームが使用したブレーキシステムの合法性に関するレーシングポイントの抗議に対し、スチュワードが下した裁定を認知している」と述べた。

「ルノーとFIAは、システムが技術規則の下で完全に合法であることに同意した。にも関わらず、スチュワードによって、ドライバー補助に関する競技規則に違反していると判断された」

「ルノーのマシンは2台とも失格となり、チームは獲得した9ポイントを失う。しかし、ドライバー補助に関する認定の主観性と、最近ペナルティがばらついていることを踏まえ、ルノーF1チームがFIAが定めた期限内に次の行動方針を検討する」

 ルノーが言及したペナルティの”ばらつき”とは、ドイツGPでアルファロメオに出されたペナルティについて指摘したものだと考えられる。

 アルファロメオは、スタート時にクラッチの作動方法がトラクションコントロールに近い動きをしており、ドライバーの補助を禁止する競技規則27.1に違反していると判断された。これにより、2人のドライバーに10秒のストップ&ゴーペナルティ(レース後の裁定だったため、実際には30秒のタイム加算)が出されたが、失格とはなっていないのだ。

 しかし日本GPのスチュワードは違反による相対的な利益を評価し、競技規則27.1に関連する他のケースよりも、ルノーのペナルティを厳しくしたとしている。

 日本GPでルノーが失格となれば、シャルル・ルクレール(フェラーリ)とピエール・ガスリー(トロロッソ)、セルジオ・ペレス(レーシングポイント)はひとつ順位が繰り上がり、それぞれ6位、7位、8位となる。

 また、ポイント獲得圏外だったランス・ストロール(レーシングポイント)とダニール・クビアト(トロロッソ)はふたつ順位が繰り上がり、それぞれ9位、10位となり、ポイントを手にすることになる。

 ルクレールが6位に上がったことにより、フェラーリは2ポイント多く獲得することができたが、メルセデスのコンストラクターズタイトル決定は変わらない。残る4レースでフェラーリがワンツーフィニッシュを飾り、ボーナスポイントを獲得した場合、176ポイントを稼ぐことができるが、日本GP終了時点でメルセデスとの差が177ポイントとなっているためだ。

 ルノーのコンストラクターズランキング5番手は変わらないものの、ルノーが9ポイントを失い、ランキング6番手のトロロッソが計7ポイントを稼ぐことに。両者の差が6ポイントに縮まることになる。

 また、ドライバーズランキングも中団勢は僅差の争いが続いていることから、リカルドが9番手から12番手、ヒュルケンベルグが10番手から13番手へと順位を落とすことになる。

 ルクレールのランキング3番手は変わらないが、同ポイントで並ぶランキング4番手のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と5番手セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)との差は11ポイントとなる。

こんな記事も読まれています

『頭文字D』カラーで日本の峠最速に。グリアジンがWRC2完勝「しげの先生にありがとうと伝えたい」
『頭文字D』カラーで日本の峠最速に。グリアジンがWRC2完勝「しげの先生にありがとうと伝えたい」
AUTOSPORT web
トヨタ、最終日に大逆転で4連覇。ヌービルは悲願の初戴冠【ラリージャパン 最終日レポート】
トヨタ、最終日に大逆転で4連覇。ヌービルは悲願の初戴冠【ラリージャパン 最終日レポート】
AUTOSPORT web
マツダ「RX-8」じゃない斬新「ロータリースポーツカー」がスゴイ! リトラ風“奇抜ヘッドライト”&ガバっと開く“画期的ドア”採用! 謎の「エボルブ」とは?
マツダ「RX-8」じゃない斬新「ロータリースポーツカー」がスゴイ! リトラ風“奇抜ヘッドライト”&ガバっと開く“画期的ドア”採用! 謎の「エボルブ」とは?
くるまのニュース
高性能な「ディフェンダーOCTA」初の一般公開! 盛況のランドローバー公式イベントに“秘密兵器”あり!! 大都市の真ん中で「悪路走行」を満喫
高性能な「ディフェンダーOCTA」初の一般公開! 盛況のランドローバー公式イベントに“秘密兵器”あり!! 大都市の真ん中で「悪路走行」を満喫
VAGUE
【最終結果】2024年WRC第13戦ラリー・ジャパン パワーステージ後
【最終結果】2024年WRC第13戦ラリー・ジャパン パワーステージ後
AUTOSPORT web
トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
レスポンス
スバルブルーのスポーティ&正統派コスチューム! SUPER GTで「SUBARU BRZ R&D SPORT」をサポートする「BREEZE」のメンバーをご紹介
スバルブルーのスポーティ&正統派コスチューム! SUPER GTで「SUBARU BRZ R&D SPORT」をサポートする「BREEZE」のメンバーをご紹介
Auto Messe Web
F1第22戦、ラッセルが今季2勝目、フェルスタペンは5位入賞で4年連続チャンピオンを確定【ラスベガスGP 決勝】
F1第22戦、ラッセルが今季2勝目、フェルスタペンは5位入賞で4年連続チャンピオンを確定【ラスベガスGP 決勝】
Webモーターマガジン
“プロフェッサー”プロストに肩を並べたフェルスタッペン。偉大なる「4度のF1チャンピオン」は史上6人目
“プロフェッサー”プロストに肩を並べたフェルスタッペン。偉大なる「4度のF1チャンピオン」は史上6人目
motorsport.com 日本版
アウディだけどポルシェが作ったRS2! 名車誕生のワケは「財政難のポルシェを救うため」の仕事だった
アウディだけどポルシェが作ったRS2! 名車誕生のワケは「財政難のポルシェを救うため」の仕事だった
WEB CARTOP
F1 Topic:4連覇に王手をかけたフェルスタッペン。タイトル獲得条件をおさらい
F1 Topic:4連覇に王手をかけたフェルスタッペン。タイトル獲得条件をおさらい
AUTOSPORT web
世界的に数字の入った車名だらけ! 数え歌的に車名で1から10まで数えてみた
世界的に数字の入った車名だらけ! 数え歌的に車名で1から10まで数えてみた
WEB CARTOP
【試乗】ボルボ XC90が大幅改良。「完全電動化への橋渡し」だけでは役不足だと感じる、新型の熟成度
【試乗】ボルボ XC90が大幅改良。「完全電動化への橋渡し」だけでは役不足だと感じる、新型の熟成度
Webモーターマガジン
[15秒でわかる]トライアンフ『タイガー・スポーツ660』…先進機能を多数搭載
[15秒でわかる]トライアンフ『タイガー・スポーツ660』…先進機能を多数搭載
レスポンス
約260万円! スバル新型「インプレッサ」発表に反響! 新色に「爆オシャブルー」採用したスバルの人気「5ドアハッチ」どんな人が買ってるの?「最新の納期」もまとめて紹介!
約260万円! スバル新型「インプレッサ」発表に反響! 新色に「爆オシャブルー」採用したスバルの人気「5ドアハッチ」どんな人が買ってるの?「最新の納期」もまとめて紹介!
くるまのニュース
教習所での路上試験で安全運転義務違反は何点減点されるのか?
教習所での路上試験で安全運転義務違反は何点減点されるのか?
LE VOLANT CARSMEET WEB
【MotoGP】経営悪化のKTM、レッドブルによる『救済』のウワサは否定。MotoGPへの影響懸念も「全ての参戦シリーズに残る」
【MotoGP】経営悪化のKTM、レッドブルによる『救済』のウワサは否定。MotoGPへの影響懸念も「全ての参戦シリーズに残る」
motorsport.com 日本版
まだ多くの日本人が知らないEVの「走る以外」のメリット! 東京都なら実質約3万円で設置できる「VtoH」とは
まだ多くの日本人が知らないEVの「走る以外」のメリット! 東京都なら実質約3万円で設置できる「VtoH」とは
THE EV TIMES

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村