メルセデスは、F1日本GPでルイス・ハミルトンに2度目のピットインをさせた判断が争点となっていることについて、第2スティント終盤におけるハミルトンのタイヤの磨耗レベルによりタイヤ交換を行うことを判断したと説明した。
ハミルトンは鈴鹿でメルセデスの戦略について疑問を呈し、ワンストップであれば、フェラーリのセバスチャン・ベッテルと優勝したバルテリ・ボッタスのふたりに勝てたのではないかと主張している。
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ハミルトンはチームメイトと同じ2ストップ戦略を採ることになったものの、当初は1回ストップも検討されていた。
メルセデスがハミルトンにワンストップ戦略を採らせた場合、午後の間ミスひとつせず、勝利に値する走りをしたボッタスに勝った可能性があり、チームはそのリスクを負わないことにしたとの推測もなされている。
しかしメルセデスのトラックサイドエンジニアリングディレクターを務めるアンドリュー・ショブリンは、チームのレース後の解説動画において、ピットストップの選択はタイヤの磨耗具合を見て行われたのだと説明した。
「ルイスのマシンに見て取れたのは、ラップタイムが落ち始めているということだった」とショブリンは説明した。
「当初は1周あたりコンマ1秒遅くなっていたが、それが最後の数周ではコンマ3秒になっていた。また彼は無線でタイヤがダメになってきていることを伝えてきた」
「このことが、タイヤを新しく交換する目安となった。進み続けることはできるものの周回ごとにどんどん遅くなり、最後には負けてしまっていただろう」
「その時点でタイヤ交換の判断をしなければならなかったが、最後まで走り切った場合の他のマシンのデータは、その時はなかった」
「だがこのレースでワンストップ作戦を成功させたドライバーたちは、実際に最初のセットでかなり長く走行した」
「多くのマシンが、レースの最後にはデグラデーションによって4秒や5秒、ひどいと6秒遅れになっていた」
「その時点で彼らのラバーのレベルは非常に低くなっており、グリップを生み出すことができていなかったんだ」
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