ホンダ・レーシング(HRC)は、肩の手術を受けることとなった中上貴晶(LCRホンダ)の代役として、ヨハン・ザルコを起用することを発表した。ザルコは今季ラストの3戦、オーストラリアGP、マレーシアGP、バレンシアGPをホンダのバイクで戦う。
10月15日(水)、HRCは中上貴晶との契約を2020年まで延長したことを発表。中上は2020年もLCRホンダからMotoGPを戦うことが決定した。しかし同時に、中上は第16戦日本GPを終えた後に故障を抱える肩を手術し、残る3レースを欠場することが明かされた。
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一方のザルコは、今季からKTMに加入しワークスライダーとなった。しかし苦戦が続き、8月にチームとの契約を途中で解消することを決めた。その後KTMはザルコと共に2レースを戦ったが、第14戦アラゴンGPを前にザルコに代わってテストライダーのミカ・カリオを起用することを決定。ザルコはシーズン途中でシートを失っていた。
「この機会に恵まれたことを本当に感謝している。その時間を楽しみ、良い結果を出すために最善を尽くす。なぜなら、この3レースの後は(MotoGPを)しばらく走れないかもしれないからだ」
「違うメーカーのバイクで走るチャンスを許してくれたKTMに感謝する。僕に何ができるか見てみよう」
LCRホンダのチーム代表であるルーチョ・チェッキネロは、次のように語った。
「言うまでもなく、中上が今季最後の3レースを欠場することを非常に残念に思う。一方で、負傷もこのスポーツの一部だ」
「私はHRCの桑田哲宏レース運営室室長と、レプソル・ホンダのチームマネージャーであるアルベルト・プーチに、ザルコを代役に起用すると言うアイデアを提案し、彼らの承認を得た」
「ザルコに連絡した際、彼はすぐに興味を示した。そして我々は共にこのプロジェクトに取り組んできたんだ」
「我々は彼をサポートするため、最大限の努力をすることを保証する。彼はこれまでのレースキャリアで、計り知れない才能とプロフェショナリズムを示しているんだ」
ザルコを起用することにより、ホンダは彼が自分たちのバイクに乗った際のパフォーマンスを評価することができる。2020年、ホンダのラインアップに穴が空いた際に、彼を起用するかどうか判断する材料になるのだ。
レプソル・ホンダのマルク・マルケスとホルヘ・ロレンソ、LCRホンダのカル・クラッチロー、そして中上は全員来季の契約を交わしているが、特にホンダとロレンソの将来には疑問符がついている。ロレンソはホンダのバイクへの適応に苦戦し、シーズン中盤には移籍の噂も持ち上がっていた。
しかしながら、ザルコもロレンソと同じように、ヤマハ陣営から移籍して苦戦したライダーだ。ヤマハのバイクはライダーに”フレンドリー”であり、KTMのバイクはホンダのバイクと性質が似ていると考えられている。
KTMを離脱した後、ザルコはヤマハのテストライダー就任に近づいていると広く見なされていた。ヤマハにとってライバルであるホンダからの代役参戦が、それにどんな影響を及ぼすかは定かではない。
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