モーターランド・アラゴンで行われたMotoGP第14戦アラゴンGP決勝レース。優勝はレプソル・ホンダのマルク・マルケスだった。
週末を通してマルケスが圧倒的な速さを見せているアラゴンGP。予選ではマルケスが順当にポールポジションを確保し、ファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハ)、マーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)のヤマハ勢がフロントロウにつけた。
■“圧倒的な”マルケスのペースに衝撃……「別カテゴリー」だとクアルタラロ
23周の決勝レースの始まる頃には、若干雲が掛かって日差しは隠れたものの、気温26℃、路面温度32℃というコンディションでレース開始を迎えた。
フロントロウ3名は順当にスタートを決め、マルケスがホールショットを奪っていった。ただその中でもビニャーレスはジャック・ミラー(プラマック)にオーバーテイクを許し、4番手に後退した。
その後ろターン12ではフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハ)がクラッシュしリタイアとなった。インに入ったアレックス・リンス(スズキ)と接触があったようだが、このインシデントについては審議が行われることになった。
マルケスはオープニングラップからペース良く飛ばし、たった1周で1秒の差をつけてしまった。2番手のクアルタラロはミラーに先行を許してしまい、3番手にポジションを下げ、さらにビニャーレスにもつつかれる姿が見られた。
既に集団は縦長になっており、2番手集団はミラー、クアルタラロ、ビニャーレスの3名となった。
早くも先頭で独走体制に入ったマルケスは、3周を消化した段階で既に2秒以上の差をつけており、圧倒的なペースを示していた。
2番手のミラーはクアルタラロとミラーに比べてペースが良く、0.3秒程の差だがわずかにギャップを築き、3番手以下を引き離しつつあった。
5周目、5番手のアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)に引っかかっていたアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)がオーバーテイク。5番手が入れ替わった。
また2番手集団ではビニャーレスがペースの上がらないクアルタラロを最終コーナーでパス。そのまま一気にミラーに迫りテールトゥノーズ状態となった。
7周目、前述のインシデントで審議のあったリンスは、科されたロングラップペナルティを消化。12番手を維持した。
ミラーにチャージをかけていたビニャーレスは、8周目のターン4でオーバーテイク。ミラーに対しては反撃を許さず、ギャップを築いて先行するマルケスを追った。
3番手集団となったミラー、クアルタラロには、後方から追い上げてきたドヴィツィオーゾ、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)らが集団に加わりつつあり、9周目には4番手のクアルタラロがドヴィツィオーゾに追い抜かれてしまった。
一人旅状態の先頭のマルケスは、既に4秒以上のギャップを確保。十分なマージンを稼いだと見たか若干ペースを落とし始めた。
先頭集団には大きな動きの無いまま、レースは半分となる12周を消化。この時点でマルケスは2番手のビニャーレスに対して5.5秒という圧倒的な差をもって後続を引き離す状態だ。
残り10周、3番手争いが勃発。徐々に徐々に追い上げてきたドヴィツィオーゾがミラーに対しプレッシャーをかけ始めた。そして次の周にはドヴィツィオーゾがターン2で前に出て表彰台圏内に浮上した。2番手のビニャーレスとの差は約1秒程だ。
もはや画面にも映らない程の圧倒的な独走劇を繰り広げているマルケスだが、残り7周でついにギャップは6秒にまで拡大。優勝に向け不安要素無し、といった様相だ。
なんとしてもマルケスの戴冠を遅らせたいドヴィツィオーゾは、2番手のビニャーレスに対して毎周0.1秒と僅かながら接近していき、ギャップは残り5周でコンマ5秒を切るところまで迫ってきた。
ドヴィツィオーゾは残り3周でついにビニャーレスとのギャップを0.2秒まで詰め、一気に接近。バックストレートで“ドゥカティ”パワーとスリップストリームを活かしてビニャーレスを抜き去ると、そのまま2番手に浮上した。
レースは残り2周。ドヴィツィオーゾに抜かれてしまったビニャーレスにミラーが迫る。
そしてラストラップ。ミラーがホームストレートで並ぶとターン1でビニャーレスを捉え、オーバーテイク。ビニャーレスはなんとか食らいつき反撃に出ようとするが、その差は埋まらなかった。
先頭のマルケスは立ち上がってフィッシングのジェスチャー付きで余裕のトップチェッカー。自身の世界選手権通算200戦目を5秒近い差をつける独走ポール・トゥ・ウィンで飾った。
2位はドヴィツィオーゾ。10番グリッドから追い上げを見せたが、マルケスを破ってポイント差を縮めることはできなかった。3位はミラー。終盤にチャンスを逃さずビニャーレスを食って表彰台を確保した。
なお次戦タイGPの終了時点で、ランキング首位のマルケスと2番手のドヴィツィオーゾとのポイント差が“100”以上となると、マルケスのタイトルが確定する。今回ドヴィツィオーゾがマルケスの後塵を拝したことでポイント差は“98”となっており、早くも戴冠に王手がかかった状態となった。
LCRホンダの中上貴晶は終盤に追い上げを見せ10位でフィニッシュ。アラゴンGPは厳しい流れだったが、トップ10に食い込んだ。
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