MotoGP第13戦サンマリノGPの予選が行われ、ヤマハのマーベリック・ビニャーレスが今季2度目のポールポジションを獲得した。
舞台となるミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリは雲ひとつ無いような晴天に恵まれ、気温はぐんぐんと上昇。セッション開始時には気温25℃、路面温度は40℃と、暑いコンディションとなった。
■アレイシ・エスパルガロ、弟ポルとKTMの進歩に“嫉妬中”?
Q1:ファクトリー勢の入り乱れる難しい予選に
Q1がスタートするとホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ)が真っ先にコースイン。他のライダーも続々とコースへと入った。
ロレンソは最初のアタックで1分34秒294をマーク。しかしこのタイムはアレイシ・エスパルガロ(アプリリア)やジャック・ミラー(プラマック)、ジョアン・ミル(スズキ)といった面々に次々と塗り替えられてしまった。
一通りのアタックが終わった段階では、ヨハン・ザルコ(KTM)が1分33秒637を記録してトップタイムに。そこにアレイシ・エスパルガロが続いた。
しかしその後、ミルが1分33秒485、ミラーが1分33秒571と自己ベストを更新。ワンツーとなった。ファクトリードゥカティのダニーロ・ペトルッチは5番手とミラーの後塵を拝している状況だ。
半分ほどセッションを消化すると一旦各ライダーがピットイン。タイヤ交換を経て残り6分を切ると再度アタックへ向かった。
残り3分、ペトルッチが自己ベストを更新するものの、3番手とQ2に届かない位置に留まってしまった。
残り2分でクラッチローがようやくタイムアップ。1分33秒516で2番手に浮上した。ただ、その直後にザルコが1分33秒147で一気にトップタイムへと躍り出たことで、クラッチローはQ2進出圏内からははじき出されてしまった。
セッション終了直前にはルーキーのフランチェスコ・バニャイヤ(プラマック)がタイムを縮めてくるが、僅か0.003秒の差でQ2圏内に届かなかった。
チェッカー後のアタックラップでは大きくタイムを更新するライダーが現れず、ザルコとミルの2名が予選Q2へと駒を進めた。一方でペトルッチとクラッチローという実力者がQ1で予選終了となってしまった。
Q2:最高峰クラスでも渋滞発生。ビニャーレスが予選制す
Q2はセッション開始前からピットレーンにマシンが集結。グリーンフラッグと共に一斉にコースへと飛び出していった。なおこの際、ポル・エスパルガロ(KTM)がエンストを起こしてしまい、慌ててメカニックが再始動に駆けつける一幕もあった。
コース上ではマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)がアウトラップが進んでいる際に、後方に疲れることを嫌ったのかマルケスがスローダウン。すると後続も一斉に急減速。位置取りを巡っての“バトル”が繰り広げられた。
結局マルケスは一団の先頭で走り出し、そのままアタックへ入った。
最初のアタックではファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハ)が1分32秒686をマークしトップタイムとすると、チームメイトのモルビデリ、Q1から駒を進めてきたミルが続いた。
クアルタラロは次周に1分32秒571までタイムを更新している。またマルケスは1分32秒742で3番手に浮上した。
中上貴晶(LCRホンダ)はアタックラップを1度計測していたが、トラックリミット逸脱でタイム抹消を取り消されると、次なるアタックはせずに残り8分頃に多くのライダーと共にピットへと戻った。
セッション中盤、マルケスはピットへ戻るとスペアマシンに乗り換えて即座にコースイン。他チームと異なる戦略を採った。ビニャーレス、中上といった面々も早めのコースインを選んだ。
クリアなコースでアタックに入ったビニャーレスは1分32秒727と自己ベストを更新。3番手に割って入った。
一方マルケスは再びのピットイン。残り4分というタイミングで再びマシンを乗り換えてコースへと戻った。
残り3分頃、最速ペースを刻んでいたモルビデリだったが、大きくマシンが振られハイサイド寸前という場面があり、アタックは中断。タイム更新はならなかった。
セッション終了直前、ポル・エスパルガロ(KTM)が1分32秒560をマークしてトップに浮上。しかしその後ろから好タイムを刻んできたビニャーレスが1分32秒265を記録。KTM初のポールポジション獲得とはならなかった。
マルケスはロッシの後ろで最速ペースを刻んでいたが、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)の前に出た後にあわや接触というシーンがあり、アタックは完遂できずに終わってしまった。ただ両者ともに手を上げてコンタクトをとっており、遺恨は残らなそうだ。
最終的にポールポジションを獲得したのはビニャーレス。開幕戦以来今季2度目のPP獲得となった。
2番手には大きな躍進を見せたKTMのポル・エスパルガロが入り、チームは歓喜に包まれた。またKTMにとっては2017年のMotoGP参戦以来最高の予選結果となった。
3番手はクアルタラロ。終盤に自己ベストを上回るペースを刻んでいたが、トラックリミット逸脱でタイムは更新できなかっった。
中上は最終的に11番手と、上位に食い込むことができなかった。
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