2019スーパーGT第6戦オートポリス。GT500クラスで2番手スタートだった#8 ARTA NSX-GTは5位入賞を果たしたものの、ピット作業で混乱し大きくタイムロスを喫するなど、課題の残るレースとなった。
フロントロウからスタートした8号車は伊沢拓也が第1スティントを担当。途中ポジションを下げるシーンもあったが、コース前半部分で雨が降り始めてもコースオフすることなく周回し、31周を終えたところでピットインした。
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ただ、このタイミングはコース全域で雨が降り出し瞬間だった。各車がウエットタイヤを求めてピットレーンは大混乱となり、レクサス勢同士でもマシンが交錯しかかるシーンがあった。
そんな中、ARTA陣営のピットでも混乱が発生した。
「まず、あのタイミングでダイブポジション(斜め停車)にするか正規のポジションにするのか、非常にバタバタしていたところがありました。本来はダイブで入らなければいけない部分もあったかもしれませんが、その辺の連携がうまく取れていなかったです」
そう語るのは、8号車の後半スティントを担当した野尻智紀。公式映像でも、メカニックが手で押してマシンの停車位置を直すシーンが見られたが、その時の状況をこう説明した。
「55号車の高木選手が入ってきて、その後ろから僕たち8号車が入ってくるという状況でした。55号車側もバタバタしていて、彼らは正規のポジションで止めたんですけど、ストップボードが置かれていなかったなど、色々なことが起こっていて(本来の停止位置より)ちょっと前に来てしまいました」
「そこに8号車が入ってきたのですが、55号車の右フロントタイヤが(8号車が停車するための進路上に)置かれていたので、伊沢選手も切り込めないで、停車位置がずれてしまいました。それで給油がホースが届かなくて、停止位置を直して給油したという感じで……結果的に1分以上は止まっていました」
また公式映像では、一瞬8号車のメカニック全員が手を上げてマシンから離れるシーンがあったが、これは給油中に他のメカニックが作業をして、ペナルティを受けないようにするための措置だったという。
「給油中メカニックは(クルマに)触ってはいけないので、そこはチームもみんなもバタバタした中で、冷静に対応してくれて、ペナルティを受けることなくピットアウトできたので、良かったと思います」
こうして13番手まで一気に後退した8号車だが、このタイミングでウエットタイヤを選択していたことが功を奏し、一気にポジションアップ。一時は4番手まで挽回した。
しかしレース終盤は路面が乾いて来たこともありペースが伸び悩んだと、野尻は語った。
「(後半)スティントの最初はペースは良くて、(3番手を走っていた)38号車に仕掛けられたくらいでした。でも、その直後くらいからペースを上げられなくなりました。ちょっと無理したのが祟ったのかもしれません」
「リスクを負って、タイヤを使って前に追いついていったのが、最後キツくなったのかなと思います」
最終的に5位でフィニッシュした8号車だが、野尻はさらなるチーム力向上のために、今回起きたことや反省点をチーム内で洗い出して改善していきたいと語った。
「今週末の(8号車)の戦闘力でいうと、まだまだというところもありました。その辺を考えながら、チーム全体で(レベルを)上げていかなければいけないと思います。今回でいうと(ピットでの混乱など)ああいうことが起きないようにしたいです」
「こういう時こそ、それぞれが思っていることや反省点なんかをみんなで出し合いながら、チーム力の強化に努めていかなければいけないのかなと思います」
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