メルセデスのバルテリ・ボッタスは、F1イタリアGPの終盤、フェラーリのシャルル・ルクレールの背後まで迫った。しかし十分に近づくことができず、オーバーテイクに繋げることができなかった。
第1シケインでオーバーテイクを仕掛けたシーンもあったが、ブレーキングポイントを見誤り、オーバーラン。ここでタイムロスしてしまったことで、勝利への期待は打ち砕かれることとなった。
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メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、ルイス・ハミルトンがレース中盤にやったようなプレッシャーをかける走りをボッタスができなかったことは、彼が改善すべきポイントを示していると語る。
「彼は他のマシンのすぐ後ろにつけた時、最大のパフォーマンスを発揮するのに少し苦労しているようだ」
そうウルフ代表は説明する。
「ルイスが同じようなポジションにつけた場合には、どういうわけか近づくことができ、そしてオーバーテイクするための位置に自分のマシンを置くことができる」
「このことは、バルテリが改善すべきモノだ。しかし一方では、彼のレースは素晴らしかった。彼は本当に速かった。レースタイムだけで言えば、おそらく最速のマシンだろう」
レース終盤、ボッタスはルクレールよりも新しいタイヤを履いていた。しかしボッタス曰く、ルクレールに追いついた時には、すでに彼のコンパウンドはベストな状態ではなかったという。そしてルクレールの後ろを走ることにより、1周あたり0.5秒ペースを失っていたようだ。
「理想論を言えば、もっとタイヤを労りたいと思っていた。しかしレースに勝つためには、もっとプッシュして、彼を捕まえる必要があった。そしてその影響で、タイヤの性能が失われてしまった」
そうボッタスは語る。
「最後の4周、ミディアムタイヤには大きな性能の下落があった。だからとても難しかったんだ。そして直後まで近付いた時、ブレーキをかけるとフロントタイヤがロックしてしまい、まっすぐ行ってしまった。ルイスにも同様の問題があったんだ」
「計算上では、オーバーテイクするチャンスを手にするためには、1秒のペース差が必要だった。そしてシャルルに近づくためには、0.5秒ペースを上げることが必要だった。でも難しかった。できる限りのことを試してみたが、今日の彼(ルクレール)は手の届かないところにいた」
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