メルセデスとフェラーリは、夏休み明けのF1第13戦ベルギーGPでパワーユニット(PU)のアップグレードを行ったものの、カスタマーチームに信頼性のトラブルが発生した。彼らはその懸念を解消できないまま、連戦となる第14戦イタリアGPに臨むことになりそうだ。
メルセデスは、ベルギーGPの金曜日に全3チーム6台に”フェーズ3”と呼ばれる新PUを導入した。
しかし、レーシングポイントのセルジオ・ペレスは、FP2で白煙を上げながらストップ。マシンからは出火もしていた。さらに、ウイリアムズのロバート・クビサも予選Q1で大量の白煙を上げながらマシンを止めた。
ふたりはレースに向けて、PUを旧スペックのフェーズ2に戻さなければならなかった。問題が起きたPUは分析を行うため、英ブリックスワースにあるメルセデスのPU開発拠点へと送られた。
メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、問題がまだ解決できておらず、他のマシンにも信頼性の問題が起きる懸念があることを認めた。
「(そのトラブルによって)我々が妥協を強いられることはあまりなかった。影響は少しだったんだ」とウルフは話した。
「レースではリスクを冒さなかった。しかし、それが快適な状況ではないのは確かだ。それぞれ違う故障だったように見えたし、現時点では(問題の)分析も理解もされていない」
一方、フェラーリはハースの2台とアルファロメオのアントニオ・ジョビナッツィのマシンに、新しいPUが搭載された。
しかし、ジョビナッツィは予選Q1終盤にエンジンブローを喫し、PU交換を強いられた。フェラーリのチーム代表であるマッティア・ビノットは、それが懸念材料となっていると認めた。
ベルギーGPでmotorsport.comがビノットに尋ねると、彼は「我々は何が起きたかを分析する必要がある」と答えた。
「エンジンは月曜日にマラネロに戻る。最初に必要なのは、エンジンを分解して理解することだ。対応するための時間は数日残っているが、それが懸念なのは間違いない」
フェラーリの2台は、ベルギーGPで新PUを使っていない。ビノットは、先にカスタマーチームが新PUを使用したのは、ワークスチームのための情報収集ではないと否定した。
「(新PUを投入しなかった)理由は、(カスタマーチームから)データを得るためではない」と、ビノットは語った。
「新しいPUは投入される時までに、ダイノ(ベンチテスト)で検証され、信頼性が証明されているはずだ」
「シンプルに走行距離や割り当ての問題で、PUの導入時期が異なるんだ。エンジンの製造を分割することで、ファクトリーもはるかに楽になる」
フェラーリの2台の他、アルファロメオのキミ・ライコネンはベルギーGPで新しいPUを使わなかった。アルファロメオのチーム代表であるフレデリック・バスールは、イタリアGPでPUを交換し、グリッド降格ペナルティを受ける予定はないと明かしている。
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