2017年シーズン、テック3・ヤマハからMotoGPにデビューしたジョナス・フォルガーは、地元のドイツGPでトップを快走。最終的に2位でフィニッシュするなど、速さを見せた。
しかし、遺伝性の肝疾患であるジルベール症候群に苦しみ、シーズン最後の4レースを欠場。2018年シーズンも全休することになった。
ただ、2019年はヤマハのMotoGPテストライダーとして活動している。さらに、カタルニアGPからは負傷したライダーの代役としてレースに復帰。Moto2クラスのペトロナス・スプリンタ・レーシングで、5レースを戦った。
ヤマハのマネージングディレクターを務めるリン・ジャービスは、チーフテスターとして欧州テストチームで活動するフォルガーが、2019年シーズン中にMotoGPにワイルドカード参戦する予定はないと、今年2月にコメントしていた。
ただ、フォルガーがmotorsport.comに語ったところによると、ヤマハは2020年もフォルガーに対してテストライダー継続のオファーを出しているという。また、来季は欧州でのテストプログラムを拡大し、数レースのワイルドカード参戦も検討されているとのことだ。
しかし彼は自分にとって、Moto2クラスへのフル参戦と、どちらが適切な選択なのかを判断する必要があると話した。
「フルタイムのレーサーになるのか、ステファン(ブラドル)がホンダでやっているように、ワイルドカード参戦するテストライダーになるのか。どちらが僕にとって良いことなのかを考えてきた」
「(ヤマハのオファーは)僕にとって非常に魅力的だ。Moto2では、多くの間違いが起こる可能性があるからだ」
「Moto2を戦うリスクは単純に高い。僕ができることを全てやっても、トップ争いに留まれないかもしれない。そうなれば、再びテストライダーになるのも難しくなるだろう」
「僕は今、リスクを冒してMoto2クラスで戦う場所を見つけて再びトップに立つか、ヤマハのテストライダーとなって2、3回のMotoGPワイルドカード参戦で自分の力を証明する機会を得るかを決める必要があるんだ」
実際、フォルガーは代役として戦った5レースでポイントを獲得できていない。オランダGPとドイツGPでの17位がベストリザルトだ。
さらに次戦イギリスGPでは、アプリリアのMotoGPテストライダーであるブラッドリー・スミスが、フォルガーに代わってMoto2クラスを戦う予定となっている。
「(Moto2クラスが)簡単ではないことは分かっていたけど、これほど厳しいとは思っていなかった」と、フォルガーは認めた。
「最初から出遅れていた。あれほど長くレースから離れていたのは、初めての経験だった。レース中盤から終盤にかけてのスピードは良いから、もう一度”レースモード”を学ぶ必要がある。レースを重ねて、少しずつ感覚を取り戻しつつあったんだ」
フォルガーはまた、自身がペトロナス・スプリンタ・レーシングにとって”最有力候補のライダー”ではないと認めた。このチームは、バレンティーノ・ロッシの異父弟であるルカ・マリーニとの契約が近いと見られている。また、来季はテック3・KTMシートを失ったハフィス・シャーリンがMoto2クラスに出戻る可能性が高い。マレーシアのチームであるペトロナス・スプリンタ・レーシングにとって、母国初のMotoGPライダーとなったシャーリンは間違いなく、有力なライダー候補となる。
フォルガーは「ペトロナスと交渉するのは理に適っているだろうし、僕たちはすでにそれをやってきた」と語った。
「もちろん、ああいう(ノーポイントの)レースが続いた後だから、簡単ではない」
「正直なところ、僕は”ファースト・チョイス”ではないんだ。いくつかオファーも受け取っているけど、僕はまず他のトップライダーたちの去就が決まるのを待たなくちゃいけない。それから僕の番が来るんだ」
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