ルイス・ハミルトン(メルセデス)はF1イギリスGPで、トップを快走しながらレース終盤を迎えた。一方で2番手を走るチームメイトのバルテリ・ボッタスは、残り7周で2度目のピットインを行い、ソフトタイヤに交換。バッテリーの充電不足で妥協を強いられたとはいえ、ファステストラップを大幅に更新した。
また、メルセデスはハミルトンにも新しいタイヤに履き替えるよう勧めていた。1ストップ作戦でタイヤが保つかどうか疑念を抱いていたことに加え、ファステストラップを狙う選択肢をハミルトンに与えることにもなるからだ。しかし、余計なピットストップによるリスクを恐れたハミルトンは、ステイアウトを選択した。
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しかしハミルトンは、なんと最終ラップにボッタスのファステストを0.037秒上回って見せた。驚くべきはそれが既に31周を消化したハードタイヤでのタイムだったということだ。
「32周目のハードタイヤでのファステストラップ……非常に驚くべきことだ」とメルセデス代表のトト・ウルフは語った。
「エンジニアたちは朝のミーティングで『ファステストラップを狙う必要はない。無意味だ』と話していたのだから笑ってしまうよ」
「それから彼は(ファステストラップを)引き出したんだ。あらゆるデータが少しばかげて見える。でもそれはひとえに彼の能力なんだ」
ハミルトン自身も、ボッタスのタイムを上回れたことに驚いたと語った。
「あのタイムを上回れるかどうかは正直分からなかった。僕は(1分)29秒0~29秒1で周回していて、彼のタイムは(1分)27秒4だったと聞いている。それから僕はラジオでそれを狙ってみると言ったんだ」
「彼ら(チーム)も最初はかなり消極的だったけど、いけるかもしれないと僕に言ったんだ。前のラップはタイヤを少し冷やすためにペースを若干落として、それから狙っていった」
「そしたらタイヤが保ったんだ。本当にすごかったよ。右フロントにはブリスター(タイヤ表面の気泡が破裂したもの)ができていて、少しナーバスだった。でも本当に素晴らしかった」
ボッタスは、ファステストラップを記録した47周目にはハミルトンよりも残っている燃料が多く、マシンが重かったことを指摘した。さらに、チームが今後のレースでバッテリーの問題に対処することに期待しているとも述べた。
「かなりハードに攻めたけど、その時点でバッテリーが完全なレベルにはなかったんだ」とボッタスは語った。
「その前の周を走っていた時のモードがあれば、そうなった(ファステストラップを獲れた)はずだ」
「でもそれはミーティングの段階で挙がっていた問題だったんだ。もっと充電してうまくデプロイ(エネルギー配分)できていれば、ファステストラップをとるための十分なマージンがあっただろう」
「(ハミルトンが)ハードタイヤで最後にあのようなラップができたことに驚いている。だから間違いなくハードタイヤは非常に賢明なものだったんだと思う」
「僕のそれ(最速ラップ)は十分なものではなかった。最終コーナーで少しロックアップしたので、おそらくコンマ1秒失った」
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