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F1イギリスGPのDRSゾーン、今季は2箇所に。昨年クラッシュが多発したターン1~2は使用不可に

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F1イギリスGPのDRSゾーン、今季は2箇所に。昨年クラッシュが多発したターン1~2は使用不可に

 今年のイギリスGPは、DRSゾーンが昨年の3箇所から2箇所に減らされることとなった。

 昨年のイギリスGPでは、シルバーストン・サーキットの最終コーナーからDRSが使えるように設定されていた。しかしターン1のアビーとターン2のファーム・カーブはスロットル全開のまま駆け抜けることができるコーナーであり、複数のマシンがDRSを開いたままここをクリアしていた。

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 しかし中には、DRSを開いたままではコーナーをクリアするだけのダウンフォースを手にしていないマシンもあり、ロマン・グロージャン(ハース)やマーカス・エリクソン(当時ザウバー)はマシンの挙動を乱し、クラッシュすることになった。これについてルイス・ハミルトン(メルセデス)は、この新しいDRSゾーンを「無意味な動きであり、少し危険」だと語った。

 2011年にDRSが導入されて以来、決勝レースでDRSを開いたままコーナリングできるようにされたのは、昨年のシルバーストンが初めてだった。

 この結果、今年のイギリスGPでDRSを作動できるのは、ウェリントンストレートとハンガーストレートの2箇所のみということになった。メインストレートを含む3番目のDRSゾーンを廃止した理由は明らかにされていないが、レースを盛り上げるためには大きな違いはなかったというのも事実である。

 2018年のレース後、当時のFIAレースディレクターであるチャーリー・ホワイティングは、最初のふたつのコーナーでもDRSを使えるようにしたことに対して、安全面を擁護すると共に、当該箇所で起きたクラッシュについては”ドライバーの選択”の結果であったと語った。

 またホワイティングは当時、新しいDRSゾーンは、オーバーテイクや次のDRSゾーンに向けて前のマシンとの差を縮めるという目的のためには、ほとんど効果を示さなかったとも認めていた。

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