今季からレッドブルに昇格したピエール・ガスリーは、ここまで不振が続いている。特にオーストリアGPでは、チームメイトのマックス・フェルスタッペンが勝利したのに対し、7位でフィニッシュ。しかもそのフェルスタッペンに周回遅れにされてしまったのだ。
結局ここまで、フェルスタッペンが123ポイントを獲得しているのに対し、ガスリーは43ポイント。チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、「ガスリーは一度リセットし、やり直す必要がある」と語っている。
■苦戦続きのガスリーに、レッドブルからの厚い信頼「リセットするだけでいい」
ただ不振が続くガスリーには、更迭の噂も出始めている。そんな噂の中のひとつが、フェルナンド・アロンソがガスリーに変わってレッドブルのマシンをドライブするというものだ。
アロンソは今年、TOYOTA GAZOO RacingのドライバーとしてWEC(世界耐久選手権)を走り、中嶋一貴やセバスチャン・ブエミと組んでル・マン24時間を連覇すると共にドライバーズタイトルも獲得した。ただル・マン24時間を最後に、アロンソはトヨタを離れたため、レッドブルが起用することも不可能ではない。
レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコ曰く、アロンソのマネジメントは、レッドブルがオファーするならば、アロンソがレッドブルに加入することに興味を持つかもしれないと語ったという。しかしマルコ曰く、そのような契約は不可能だという。
「アロンソ(が加入すること)は、ホンダに対しては絶対的にダメなことだ」
マルコはそうmotorsport.comに対して語った。
アロンソはマクラーレン時代に3年間にわたってホンダのパワーユニットを走らせてきた。しかし2015年の日本GPで「まるでGP2エンジンだ」と無線で発言したことも含め、ホンダを公に度々批判し続けてきた。
またマルコ曰く、レッドブルはガスリーを手助けするために可能な限りのサポートを行なっており、現時点では他の選択肢は検討していないと主張する。
「ガスリーをスピードアップさせようとしている。それが、我々の目指すところだ」
そうマルコは語る。
「我々は今多くのことを変え、適応させている。そして彼を助けようとしているのだ」
「我々の立場は、可能な限り最善な方法で彼をサポートすることなのだ」
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