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レッドブル・ホンダ、フェルスタッペンの猛追を後押しした”モード11”。悪影響はなしとレッドブル首脳

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レッドブル・ホンダ、フェルスタッペンの猛追を後押しした”モード11”。悪影響はなしとレッドブル首脳

 レッドブルのモータースポーツアドバイザーであるヘルムート・マルコがmotorsport.comのインタビューに応え、オーストリアGP終盤にマックス・フェルスタッペンが使用したエンジンモードが、今後のパワーユニット(PU)運用計画に悪影響を及ぼすことはないと語った。

 オーストリアGPを2番グリッドからスタートしたフェルスタッペンは、スタートで大きく出遅れたものの、そこから逆襲を開始した。

■「ホンダの献身と決意、それが勝利の理由」レッドブル代表が賛辞

 レース終盤には、チームから”エンジンモード11ポジション5”の使用を許可すると無線が飛んだ。これはパフォーマンスを上げるモードであり、ホンダパワーの更なる後押しを得たフェルスタッペンは、ラスト3周でトップに立ち、今季初優勝を飾った。

 マルコは、オーストリアでのホンダのパフォーマンスは本物であり、フェルスタッペンが使用したハイパワーのエンジンモードによって、今後のレースを犠牲にするつもりはないと強調した。

「それ(エンジンモード)は問題ない。新しいエンジン(スペック3)のパワーアップはそれほど大きくはない。しかしそのアドバンテージは、ハイパワーのレンジをより長く使えるようになるということだ」と、マルコは語った。

「ポールリカールでは、何らかの理由でポテンシャルがなかったか、問題を抱えていた。それが彼らがセーフティモードで走っていた理由であり、ポールリカールで弱かった理由だ」

「シュピールベルク(レッドブルリンク)で、マックスは最初のスティントを比較的慎重に走っていた。1周目にタイヤにダメージを抱えたからだ。また我々は、ピットストップ後の3、4周はスローダウンするよう伝えていた。タイヤを最後まで保たせるためだ」

「しかし、彼のスローラップがトップよりも速いことが分かり、まだ多くの可能性があることが分かったんだ。ホンダはコンセプトの観点から、何ができるかを教えてくれた。しかし、1レース早くエンジンを交換しなければならなくなるわけではない」

 レッドブルがエンジン交換の計画を変更する必要があったかと問うと、マルコは「いいや、大した影響はなかった」と答えた。

オランダのファンが叫んだホンダコール

 マルコは、今回の優勝がレッドブルにとっても特別な勝利のひとつになったという。

「我々は昨年も(オーストリアで)優勝した」と、マルコは語った。

「しかし当時、2台のメルセデスがレースから脱落した。我々は彼らより速かったが、我々にとってはそれが良くないことだった」

「今回、我々はトラック上でライバルたちをオーバーテイクした。最も注目すべきなのは、スタートのミスにより、マックスが実質的に7番手からスタートしたということだ。通常、レッドブルリンクのようなトラックでそんな挽回は不可能だ」

「オーバーテイクの動きや、安定して速いラップタイムを刻んだ、素晴らしい勝利だった。(フェラーリのセバスチャン)ベッテルは最後のスティントでソフトタイヤを履いたが、フェルスタッペンのファストテストラップには近づけもしなかった」

「その後、ピットレーンで起きたことは信じられない。オランダのファンがピットレーンに入ってきてしまったんだ。ただ、彼らは平和的で穏やかであり、攻撃性が全くなかった。フットボールとは大違いだ。純粋な熱意と親愛があった」

「ひとつ例を挙げよう。我々はホンダのメンバーとピットボックスの前にいたんだ。私は、ホンダの人たちを前に押し出した。すると突然、ファンが”ホンダ! ホンダ!”と叫び始めたんだ。ファンはチーム全体を評価してくれていた」

「彼らはF1のことをよく知っているようだった。彼らはみんなのことをしっかり認識していたからね。信じられないほど素晴らしく熱狂的だが、洗練されたファンのムーブメントだった」

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