チャーン・インターナショナル・サーキットで行われた2019スーパーGT第4戦決勝。GT300クラスはファイナルラップで#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-Rを抜いた#10 GAINER TANAX triple a GT-Rが逆転優勝を飾った。
予選日とは打って変わり、気温35度、路面温度45度となった決勝レース。ポールポジションは#25 HOPPY 86 MCだったが、スタートで#56 リアライズ日産自動車大学校GT-R(サッシャ・フェネストラズ)がホールショットを奪い、トップに浮上。さらに#7 D’station Vantage GT3(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ)、#11 GAINER TANAX GT-R(安田裕信)も1周目から25号車を攻略しようと積極的に並びかけた。
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しかし、#25 HOPPY 86 MCの佐藤公哉も冷静に対応し2番手を死守したが、56号車フェネストラズのペースが非常によく、5周を終えたところで両者の差は3.6秒に広がった。
6周目を過ぎるとGT500クラスとの混走が始まったが、フェネストラズはそこでも安定した走りをみせ、10周を終えたところで2番手の25号車に6.4秒差に広げ徐々に独走態勢に入って行った。
一方、25号車と7号車の2番手争いはこう着状態。昨日の予選後には決勝でのライバルの巻き返しを警戒していた25号車陣営だが佐藤が粘り強い走りを見せ、ポジションをキープした。14周を過ぎると2台の差が徐々に接近。さらに4番手の#10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹)も接近し、三つ巴の2番手争いに発展した。
その間も、56号車は着々とリードを広げて行き、15周終了時点でその差は8.8秒に広がった。
17周目、4コーナーで25号車のインに飛び込んだ7号車のオリベイラがオーバーテイクに成功。ついに2番手に浮上した。ここまで後続の猛追を押さえていた佐藤だったが、7号車に抜かれたのを皮切りに、10号車、11号車の先行も許し、5番手までポジションを下げた。
この時点でトップを快走する56号車とは11秒の差があった7号車だが、着々とギャップを縮めて行き、26周終了時点では5.7秒まで近づいた。
また20周を過ぎるとピットストップを行うチームが現れ始め、3番手と4番手につけていたGAINER勢が25周目を迎えるまでにピットストップを完了。27周目には25号車がピットインし、佐藤から松井孝允に交代。今回もタイヤ無交換作戦を敢行してきた。
そして、29周目にトップの56号車もピットインし、平峰一貴がマシンに乗り込んだ。一方の7号車は1分34秒台と安定したペースで周回し、34周目にピットインした。
ちょうどその瞬間にGT500クラスでアクシデントが発生しセーフティカーが導入。7号車は幸いピットレーンクローズの前にピットに入っていたためペナルティの対象にはならなかったが、56号車の逆転は叶わなかった。
この時点でピットインをしていなかった#4 グッドスマイル初音ミクAMG、#2シンティアム・アップル・ロータス、#96 K-tunes RC F GT3は、セーフティカーが解除された後すぐにピットイン。これで56号車が再びトップに浮上した。7号車はセーフティカー解除直後に2台のGAINERに交わされてしまい4番手に後退。その後方には、早めにピットストップを済ませていた#65 LEON PYRAMID AMGが5番手に浮上してきた。
レース前半は大量リードを築いていた56号車だが、セーフティカー導入の影響もあり2番手に浮上してきた10号車にわずか1.1秒後方に迫られたが、平峰が冷静に対応していき、ポジションをキープ。今季初優勝に向けて周回を重ねていった。
今回はポイント圏内を快走する走りをみせていた7号車。5番手を走行していたが、残り5周というところで右リヤタイヤにトラブルが発生。大きく順位を落とした。
56号車の優勝でほぼ決まりかと思われたが、残り4周を切ってトップ争いが白熱。10号車の石川京侍が56号車の平峰に急接近し、0.5秒の差でファイナルラップに突入した。ちょうどGT500のマシンを前に行かせたその時、56号車は5コーナーでワイドに膨らんでしまう……その隙を突いた10号車が遂にトップに浮上した。一方同じ5コーナーで3番手を走っていた11号車がスピンを喫し、大きく順位を落とした。
トップに立った#10 GAINER TANAX triple a GT-Rはそのままトップチェッカーを受け、嬉しい大逆転優勝を果たした。2位には#56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R、3位には#65 LEON PYRAMID AMGが入った。
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