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マルケス、転倒続出のMotoGPカタルーニャGPで独走優勝。ルーキーのクアルタラロは初表彰台に立つ

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マルケス、転倒続出のMotoGPカタルーニャGPで独走優勝。ルーキーのクアルタラロは初表彰台に立つ

 MotoGP第7戦カタルーニャGP MotoGPクラスの決勝レースがカタロニア・サーキットで行われ、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)が優勝。2位にはルーキーのファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)が入り、最高峰クラス初の表彰台を獲得した。

 フロントロウに並んだのはファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)とマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)、そしてマーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)だったが、ビニャーレスは予選セッションの最後にスロー走行を行ったうえ、9コーナーでクアルタラロの走行ラインを妨害したとして、3グリッド降格のペナルティを受けた。

マルケス4勝目、クアルタラロが初表彰台/【順位結果】2019MotoGP第7戦カタルーニャGP MotoGPクラス決勝

 予選3番手だったビニャーレスは6番グリッドからスタートとなり、繰り上がってフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハSRT)が3番グリッドに並んだ。この件について、ビニャーレスは予選後の会見で「チェッカーフラッグを受けたと思って」ファンサービスをしていたという旨のコメントをしている。

 決勝レースは気温25度、路面温度41度のドライコンディションで行われた。1コーナーにトップで飛び込んだのは、5番手スタートのアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ミッション・ウィノウ・ドゥカティ)。2番手にマルク・マルケス(レプソル・ホンダ・チーム)、3番手にファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハSRT)が続く。

 さらにオープニングラップを終えるころには、6番グリッドスタートとなったビニャーレスが2番手に浮上。4番手には10番グリッドスタートのホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ・チーム)が追い上げてきていた。

 しかし2周目、10コーナーに3番手で飛び込んだロレンソがスリップダウン。ロレンソは2番手走行中でロレンソの前方にいたドヴィツィオーゾに追突し、さらに外側にいたビニャーレス、やや遅れて10コーナーに突入したロッシを巻き込んだ。ロレンソ、ドヴィツィオーゾ、ビニャーレス、ロッシはもみ合うように転倒。このアクシデントにより、上位を走行中の4台がリタイアとなり、戦線離脱を喫することになる。

■2番手争いを制したルーキー、クアルタラロ
 ドヴィツィオーゾの前でトップを走行中だったマルケスはこのアクシデントを逃れ、混戦から一転、単独走行となった。マルケスは5周目にはファステストラップを記録して後方を突き放しにかかる。

 マルケスを追うのは2番手のペトルッチ、3番手のクラルタラロ、4番手のリンス。この3台がほぼワンパックとなり、やや遅れてジャック・ミラー(プラマック・レーシング)、ジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が続く。

 7周目には、リンスが最終コーナーからの立ち上がりでクアルタラロを交わして3番手に浮上。さらにリンスは10周目の1コーナーでペトルッチに仕掛けるも、ペトルッチが再び2番手を奪い返す。

 2番手争いはペトルッチ、リンス、クアルタラロによる接近戦となり、そうする間にもマルケスは独走態勢を築いて後続との差を広げていく。レース折り返しの12周を終えるころには、マルケスと2番手のペトルッチとの差は4秒以上となった。

 15周目、4コーナーでリンスがペトルッチのインに飛び込むと、ペトルッチに接触しながらオーバーテイク。17周目にはペトルッチがメインストレートの加速でリンスを交わし、白熱の2番手争いが続く。そんなふたりを、その差を保ったまま追うクアルタラロ。さらに5番手のミラー、6番手に浮上したカル・クラッチロー(LCRホンダ・カストロール)が2番手争いの集団に加わろうとしていた。しかし、クラッチローは19周目の4コーナーで転倒を喫し、そのままリタイアしている。

 18周目の1コーナーで、リンスがマシンの挙動を乱してラインを大きく外し、大幅に後退。これにより3番手となったクアルタラロは、機と見たか、一気にペトルッチを交わして2番手に浮上する。2番手となったクアルタラロは18周目に自己ベストをマークし、少しずつペトルッチを引き離していった。

 レースリーダーのマルケスは危なげなく独走態勢をキープしたまま、トップでチェッカー。今季4勝目を挙げた。

 2位でフィニッシュしたのは、MotoGPクラスで自身初優勝を飾ったルーキーのクアルタラロ。右前腕の腕上がりの手術を受けて挑んだカタルーニャGPで、最高峰クラスのポディウムに上った。3位はペトルッチで、3戦連続で表彰台を獲得している。

 リンスは途中に2番手争いから脱落したことが響いたものの、最後は4位にまでポジションを回復。中上貴晶(LCRホンダ・イデミツ)は16番グリッドからスタートし、8位でフィニッシュした。

 転倒が相次いだ決勝レースでは、24名中11名がリタイア。13名が完走というサバイバルレースとなった。

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