MotoGP第5戦フランスGPで、5位フィニッシュとなったヤマハのバレンティーノ・ロッシだが、彼のトップスピードはポイントを獲得したライダーの中で最も低いものだった。
ロッシはレースの大半でドゥカティ勢からそれほど離されてはいなかったが、ストレートスピードではドゥカティにアドバンテージがあり、彼らをパスすることはできなかった。
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ここ数年に比べて、ヤマハはタイヤライフを改善し、乗りやすいマシンになっているとロッシは言うものの、パワーにおいてはかなり劣っているとも認めている。
「十分な速さはなかった。低速コーナーからの加速と、ストレートであまりにも多くのタイムを失っているんだ」
「全部のレースをそこから始めようとしている。表彰台を争おうとするなら、スリップストリームを失ってはいけない。表彰台は僕の目標だけど、残念ながらドゥカティに対しては十分ではない」
「良いことだと思ったのは、レース終盤が良くなっている所だ。去年と比べると最終周で問題が少ないように見えるのは、とてもポジティブな事だ。ただ、表彰台に登るには十分ではなかった」
「僕らはマシンにいくつか違うことを施し、タイヤライフを改善したことで、とても乗りやすくなった」
「一方、ライバルもまた進歩を遂げている。特にホンダだ。今はストレートの差がとても大きなものになっている」
「スピードをチェックすれば十分(その差が理解できる)だろう。僕らは全てのレースのストレートで苦しんでいるんだ」
ヤマハ勢のライダー4人全員が、フランスGPのトップスピード比較で下位に沈んだが、ロッシはヤマハには常にこうした傾向があると指摘している。
「残念だけど、僕は他のヤマハと比べても、何らかの理由によって遅い。だから良くしていく必要がある」
「僕はいつも最下位か、下から2番目か3番目とかで、トップからは程遠い。これは難しい状況だ。長い間、歴史的に、ヤマハがストレートで素晴らしかったことは決して無い。ただ、今年は(トップスピードで)かなり負けているようにも見える」
シーズン中のエンジン開発が凍結されているため、ロッシは大きくトップスピードが改善されることはないと考えているが、ヤマハのもうひとつの弱点である加速が改善されることを願っている。
「問題はエンジンなんだ。こうした状況で大きく改善できるとは思っていないけれど、最大限の努力をする必要がある」
「表彰台に留まるために戦うことはできるし、マシンも乗りやすい。僕たちにはいくつか良い点があるが、それはかなりトラック次第という面があって、これが今の現実なんだ」
「加速でも同じようにタイムを失っているが、恐らく僕らは何かを見出すことができるだろう」
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