ルノーのシャシーをうまくハンドリングする上で、スイートスポットとなる狭い領域を探り出すことは、ダニエル・リカルドとチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグ、そして彼らのエンジニアにとって悩ましい悪夢となっている。
「今もまだトリッキーだ」とマシンの調整について聞かれたヒュルケンベルグは答えた。
リカルド「12位という成績以上の速さはあったと思う。気を取り直して次のレースに臨むよ」ルノー F1スペインGP日曜
「バランスに一貫性がなく、セッション中でさえコンディションの変化によってバランスがしょっちゅう変わってしまう。バランスを制御するのが難しい。それに適正範囲が非常に狭く、シャープなようだ。だからときにはリズムを掴んで一貫性を維持するのが難しくなる」
リカルドはさらに問題を展開して語った。
「毎回のレースで、僕たちには予選トップ10に入るのに十分な性能のマシンがあると感じているが、いつもそう簡単にいくわけではない」とリカルドは説明する。
「中団グループは激しい接戦だ。もし小さなミスを犯したらチャンスを逃してしまう。マシンの調子がとても良いことがあっても、次のセッションが始まると調子が落ちたりする。マシンを読み取るのが今も少し難しく、一貫性に欠けている」
例えばスペインでは、金曜午前のフリー走行でのマシンは非常に調子が良かったが、午後のセッションではパフォーマンスが出なかったのだという。
「大きな変更を加えたわけではないのに、ペースが落ちた」とリカルドは語った。
「セットアップに関してはいくつか理由が分かっているが、いつもそのように理由が明確に分かるわけではない。適正範囲内にマシンを収めるのは、ときには悪夢のようだよ」
さらに悪いことに、問題にはパターンがない。あるフリー走行セッションでは、マシンは高速コーナーではなく低速コーナーで安定を見せたが、不思議なことに次のセッションでは状態が逆転したのだという。
ルノーはスペインにシャシーのアップグレードを持ち込み、そのおかげで状況は若干改善された。パワーユニットのアップデートも行なわれたが、それは馬力を増やすというよりは、今シーズン序盤からの信頼性の問題に対処するためのもの。一旦信頼性の問題が検証されれば、パワーも増強されるだろう。
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