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スーパーGT映像の海外配信が議論に。マレーシアは参画決定、欧州はどうなる?

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スーパーGT映像の海外配信が議論に。マレーシアは参画決定、欧州はどうなる?

 岡山国際サーキットで行われた、スーパーGTの2019シーズンの開幕戦。今季はマクラーレンやアストンマーチンといった海外メーカーのGT3マシンが新たに参戦する他、例年以上に数多くの外国人ドライバーが参戦する豪華なラインアップとなっている。

 さらに今季は、DTM最終戦ホッケンハイムにレクサス、ホンダ、日産のGT500マシン1台ずつが参戦する他、11月23日(土)・24日(日)には富士スピードウェイでも「SUPER GT/DTM特別交流戦」が行われる予定となっており、スーパーGTのグローバル化が進んでいると言っていいだろう。

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 だが、外国人ドライバーにとっては無視できない問題が浮上している。それは海外に向けたスーパーGTの英語ライブ配信が無くなってしまったということだ。

 2018年までは日産/ニスモが出資していた『NISMO TV』が、スーパーGTを運営するGTAから映像を購入。英語のコメンタリーをつけた上で、日本国外に向けてライブ配信を行っていた。

 しかし昨年限りでその契約が終了。『NISMO TV』は『LETS GO RACING』へと名称を変更しており、実際に今回のレースのライブ配信は行われなかった。

 この状況に、SNS上で懸念を表明する外国人ドライバーも多くおり、公式予選後に両クラスに参戦する海外出身ドライバーほぼ全員が集まり、話し合いを行っているシーンがみられた他、GTAに直訴を行ったドライバーもいたという情報もある。

 さらに日曜日に行われるオールドライバーアピアランスでは、#37 KeePer TOM'S LC500のニック・キャシディが映像の海外配信復活を熱望するメッセージを掲げるなど、開幕戦のパドックでは大きな話題のひとつとなった。

 14日(日)、開幕戦岡山の決勝レース開始を前に行われたGTアソシエイション(GTA)定例記者会見で質問を受けた坂東正明代表は、この件についてこのように回答。まずはマレーシアのハロスポーツ社を通じて、海外に向けたライブ配信を行っていくと明らかにした。

「今回から、英語のコメンタリーブースを作っています。マレーシアのハロスポーツ(Haro Sports)というプロモーターと、映像の権利について話し合いをしています」

「各ドライバーの主張も分かりますけれども、我々が映像の販売をし、その権利を購入していただいているところがありますので、まずはマレーシアを主として考えて、費用をかけてコメンタリーブースを作りあげたわけです」

 ハロスポーツは、2020年から復活するスーパーGTマレーシア大会のプロモーター。マレーシア国内でのスーパーGT熱を高めるべく、2019シーズン残りの全戦を英語コメンタリー付きでライブ配信することを予定している。なお、開幕戦については初回ということもあり録画放送での対応となるという。

 ではハロスポーツが映像を配信しない地域、特に出身ドライバーの多いヨーロッパでの配信はどうなるのだろうか。

 英語コメンタリー付きの映像は、GTAが制作しその権利を有する事になる。ハロスポーツは、その映像を購入しライブ配信を行うという関係だ。ただハロスポーツは衛星放送に必要なコストを負担しており、日本でスーパーGTを放映しているJ SPORTSと同様、映像の二次販売権を持っているという。

 ヨーロッパでのライブ配信が実現するためには、映像を買いたいという第3者が現れ、GTAまたはハロスポーツと契約をする他、ヨーロッパでのスーパーGTの認知度向上のため、GTA自らが海外向けに配信を行うという可能性もある。

 ただ当然のことながら、そこには費用や権利の問題も絡んでくるため、GTAとしてはドライバーの意見も聞きながら、様々な選択肢を検討していくことになるという。

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