MotoGP2019年開幕戦カタールGP決勝レースが行われ、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)が優勝を飾った。悲願のタイトル獲得に向け好発進を切った。
MotoGPクラス決勝レースは気温19度、路面温度20度というコンディションの中、全22周のレースが開始された。
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レースカレンダーで唯一のナイトレースとなるカタールGP。昼夜の気温差が激しく、ライダーは変化するコンディションへの適応を迫られるレースとなる。
レース開始直前のウォームアップラップ、ルーキーながら5番グリッドを獲得していたファビオ・クアルタラロ(SRTヤマハ)のマシンが停止してしまい、残念ながらピットレーンスタートとなった。
ホールショットを奪取したのはアンドレア・ドヴィツィオーゾ。2番手にジャック・ミラー(プラマック・ドゥカティ)、マルク・マルケス(レプソル・ホンダ)が3番手につける。そして、9番グリッドスタートの中上貴明(LCRホンダ)は良いスタートを切り5番手につける。一方、ポールポジションスタートのマーベリック・ビニャーレス(ヤマハ)はポジションを6番手まで落としてしまった。
2周目、ミラーにシートの部品が外れるトラブルが発生し、ポジションに変化が起こり、マルケスが2番手に浮上。中上はこの混乱の中、7番手に順位を落としてしまう。
3周目、ここでトップグループへ浮上してきたのはスズキのふたりだ。アレックス・リンスが4番手、ルーキーのジョアン・ミルが5番手にまでポジションを上げる。そしてセカントグループに追い上げてきたのは、14番手スタートの大ベテラン、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)。ロッシは中上らとバトルをしつつ、8番手まで順位を上げる。
4周目、リンスがドヴィツィオーゾを交わしトップに浮上する。しかし、すぐにドヴィツィオーゾが首位を奪還。ラップタイムは徐々に上がり、1分55秒台中盤に差し掛かる。
6周目、マルケスがリンスを抜き2番手に浮上するも、リンスは即座に2番手を奪い返す。だが、激しいバトルには発展せず。ここでトップ3に割って入ってきたのは、今季ドゥカティ加入のダニーロ・ペトルッチ。マルケスをかわし、3番手に浮上する。
10周目、マルケスがペトルッチとリンスのふたりを交わし2番手に浮上。少しずつトップ4台と後続に差が付き始める。ルーキーのフランチェスコ・バニャイヤ(プラマック・ドゥカティ)はオーバースピードでターン1でコースオフし、その後リタイヤとなった。
12周目、首位ドヴィツィオーゾ、2位マルケスらトップ集団と4位以下の間のギャップが大きくなりだした。序盤、マシンにトラブルが発生していたミラーはここでリタイヤとなった。
残り8周、リンスが前を狙い激しくマルケスと2位争いを展開。各コーナーごとに順位が入れ替わる。リンスのマシンは、コーナーでマルケスを交わすものの、後にストレートで抜き返されるというトップスピード不足の兆候が見て取れた。
残り6周、セカンドグループを走っていた中上がフランコ・モルビデリ(SRTヤマハ)を抜き、9番手に浮上しシングルフィニッシュ圏内に再び戻ってきた。
そして、トップグループ後方では、ロッシがひたひたと迫り、6番手まで順位を上げてきた。
残り4周、マルケスが動く。ファステストラップを記録したマルケスはリンスを交わして2番手に浮上しドヴィツィオーゾの後ろにつける。その後ろではカル・クラッチロー(LCRホンダ)が激しくプッシュし、リンスに迫ってくる。
いよいよラスト3周という場面で、リンスがターン1でミスを犯し大きく膨らんでしまい、ポジションを落とす。
残り2周、ホームストレートでマルケスが並びかけるが、テール・トゥー・ノーズのままターン1を通過。しかしドヴィツィオーゾがターン3でミスを犯したことで、マルケスが首位に浮上する。
ラストラップに突入するホームストレートでドヴィツィオーゾがマルケスを交わし首位を奪還。ターン10から断続的にマルケスが仕掛けるもドヴィツィオーゾが抑える。
そして最終コーナー、マルケスがここぞとばかりに仕掛けるも、ドヴィツィオーゾがクロスラインで抜き返し、そのままホームストレートに突入。マルケスはスリップストリームに入り差を詰めるが、逆転はならず……ドヴィツィオーゾが1位、マルケスは2位でチェッカーフラッグを受けた。
3位争いを制し表彰台をもぎ取ったのはクラッチロー。負傷後のレース復帰に嬉しい表彰台となった。チームメイトの中上は9位フィニッシュ。途中順位を落としていたが、シングルフィニッシュを果たしている。4位となったリンスのチームメイト、ミルはルーキーながら大戦果の8位フィニッシュとなった。
そして驚きと言うべきか、やはりと言うべきか日曜日の魔法使い、バレンティーノ・ロッシが14番グリッドスタートながら、最終的に5位フィニッシュとなった。
一方、ポールポジションを獲得していたビニャーレスは、結果に結びつかず7位に終わっている。
MotoGP2019年シーズン開幕戦は、図らずも昨シーズンと同じようにマルケスとドヴィツィオーゾの一騎打ちとなった形だ。今シーズンもマルケスとドヴィツィオーゾが激しく火花を散らすことになりそうな予感を感じさせるレースだったと言えるだろう。
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