ニューマシンR.S.19の開発に遅れが生じていたルノー。彼らはF1マシンの設計の難しさを知っていれば、同様にマシン製作に遅れが出ているウイリアムズの苦境に同情するのはたやすいという。
そのウイリアムズは、バルセロナ合同テストへの参加が遅れていたが、テスト3日目の午後に新型マシンFW42のシェイクダウンをジョージ・ラッセルの手でようやく完了した。
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そして、ルノーもまたテスト開始前に行うシェイクダウンに遅れが生じていた。テストへの参加が遅れているウイリアムズへ同情できるか? という問いに、ルノーのシャシー部門テクニカルディレクター、ニック・チェスターは「全くそのとおりだ」と答えている。
「いくつものマシンを開発した経験でも無い限り、それがどのくらい大変な事なのか、最後にどれくらいのパーツが届くのかを理解するのは本当に難しいだろう」
「生産部門の人たちは本当に素晴らしい仕事をした。1~2週間の間に数千のパーツを揃えようとしていたんだ」
「パーツはほぼ同時に出来上がってくる。それは本当に、本当に忙しい」
「ひとつかふたつの問題が生じるだけでも、スケジュールが4~5日遅れるのには十分だ。だから、そのひとつふたつが大きな課題なんだ」
各チームはバルセロナ合同テストに向けて苦労して準備してきた。今シーズンはエアロダイナミクスのレギュレーションに変更があったからだ。
2019年シーズンのプレシーズンテストは前年よりも1週間早く開催されているが、ルノーは既にマシンの組み立てが遅れていることを認めている。
「これは恐らくレギュレーション決定の遅れに対する影響だろう」とチェスターは話す。
「新レギュレーションの中で最大限のパフォーマンスを引き出すことはかなり遅れていた……そして実際、マシンの組み立てにも遅れが発生していた」
「そしてシーズンは進む。(計画の遅れと製造の遅れ)ふたつが入り混じってとても厳しいオフシーズンになった」
できるだけ多くの主要な要素に取り組むために、テストプログラムを短縮する必要があるとチェスターは話す。しかし、スタートの遅れによるネガティブな結果の全てを覆すことはできないとも言う。
「(テストプログラムを)削減する方法はある」
「全てのテスト項目に優先順位を付けるんだ。それから、『OK、それは比較的重要じゃない、プログラムから外しておこう』とする訳だ」
「できれば信頼性の確認のために走行距離を重ねることが必要だが、それは難しいと思う」
チェスターはそう話す。
「昨シーズンはこうした取り組みが我々を助けてくれた。マシンを理解するためには時間が必要だ。どの走行もマシンを学習するチャンスなんだ」
「テストを短縮する方法はある。だが、それで失った日々は未だに影響があるよ」
なおテスト4日目、ルノーはニコ・ヒュルケンベルグがトップタイム、ダニエル・リカルドが3番手タイムにつけるも、ふたりを合わせた周回数は58に留まっており、切望していた“走行距離”は稼げなかったと言えるだろう。
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