ザウバーから名称変更して今シーズンにエントリーしたアルファロメオ・レーシングが、2019年用マシンのシェイクダウンをイタリアのフィオラノ・サーキットで行なった。
まだその名前も発表されておらず、カラーリングもシェイクダウン専用であり、多くの部分がベールに包まれている。
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ただ、一見したところ昨年のザウバーC37に良く似ているように思われるが、細部が色々と変更されているのが分かる。
不思議なのは、フロントウイングである。フロントウイングのフラップ外側が、走行したマシンには存在しない。つまり、正面から来た気流が、タイヤに直接当たってしまう形になっているのだ。
近年のF1マシンは、この部分にカスケードウイングなどを設け、気流をマシンの外側か上方に逃がし、空気抵抗を極力少なくしようとするのが常だ。今季はレギュレーションの変更に伴い、カスケードウイングを設けることができない。とはいえこの形では、空気抵抗が生じてしまうように思われる。事実、他のチームは翼端板の付近までフラップが伸びている。実戦用のウイングは変わってくる可能性もあるが、何か別の効果を狙っているのだとすれば、実に興味深い。
ノーズは先端の穴が健在。ただ、中央部にひとつ穴を追加している。ノーズの形状は若干上方に向かって反るような形。直線的だった昨年に比べ、複雑な形状になった。
フロントのサスペンションは、プッシュロッドの角度が若干キツくなった。実測値ではないがアッパーアームとロワアームの下半角も少し大きくなっているようで、これはノーズが若干持ち上げられていることを意味するのかもしれない。
エンジンカウルは、これまで発表されたライバルのマシンと比べて、オーソドックスな印象で、サイドポンツーン下部の抉れは非常に小さい。ただ後端の高さはかなり低められているようで、リヤウイングやディフューザーとの相関関係に注目したいところだ。
ハースの発表時に注目された、エキゾーストパイプの上方にウェイストゲートパイプを2本縦に並べる形は、このアルファロメオも採用。これは、フェラーリのパワーユニットを使うマシンには共通する処理であるようだ。
昨年後半、躍進を遂げたザウバー。アルファロメオと名前が変わり、さらにベテランのキミ・ライコネンとフル参戦デビューのアントニオ・ジョビナッツィが加入……その大変革の年にどんな活躍を見せるのだろうか?
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