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スポーツ 2019.2.10

F1に予算制限は逆効果? ”グレーゾーン”を利用した自動車メーカー台頭を恐れるレッドブル

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 レッドブルF1チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、F1オーナーであるリバティ・メディアが現在検討を進めている予算制限案では、特定のビッグチームに明らかなアドバンテージを与える可能性があると警告している。

 F1オーナーであるリバティ・メディアとF1チームは、2021年のレギュレーション改正に伴って導入される予定のコスト制限策の規模と範囲について、議論を続けている。

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 しかし、F1には様々な形で多くの企業が関わっている。各チームがコスト制限を守っているかどうかを監視し、平等な競争環境を確保するのは非常に難しい状況となっている。その監視方法を確立できなかったことが、これまで予算制限が導入されなかった主な理由のひとつなのだ。

 ホーナーは、エナジードリンク企業のレッドブルとは違い、メルセデスやフェラーリといった市販車ビジネスと密接に結びついているライバルたちが、グレーゾーンとなっている領域を活用し、他のチームを出し抜く可能性を懸念しているようだ。

「レッドブルにとって非常に重要なのは、フェラーリやメルセデスのようなライバルたちと同じチャンスが与えられるかということだ」

 ホーナーは、2021年に向けたF1のレギュレーション改正の交渉状況についてそう語った。

「我々がF1に参戦してきた間は、そうであったと信じている。そして、導入される財政的制限は公正な基準に基づいていること、どんなチームに対しても公正なものであることが極めて重要なのだ」

「財務的な規則を制定し、FIAが公正に監視するのは非常に難しいことだ。我々はどんな提案がなされるのか、興味深く待っている」

 提案の中には、”構造”が異なるチームには別のコスト制限を導入することも検討されていると考えられている。つまりマニュファクチャラーのチームと、独立チームには違う基準のコスト制限が適用されるということだ。

 しかしホーナーは、この案には懐疑的であり、チームが支出を隠すための”バックドア”を作りかねないと主張した。

「全体的なコストが下がるのを望んでいないチームが、F1にあるとは思えない」

「だが全チームのコストをザウバーと同じレベルまで下げることはできないので、中途半端にならざるを得ないだろう」

「どこかの時点で妥協が必要になる。結局のところ、大規模チームは不満が残ってしまうし、小規模チームも満足できない。それは妥協の産物でしかない」

「そうした中で重要なのは、作業時間を割り当てること、そして他の活動を通して、開発作業を隠せないようにするということだ。例えばフォーミュラEチームを持っていたり、違う部門に製造を委託したり、一部の帳簿しか提出しないというケースもある」

「もちろん、これは全10チーム中、7チームには当てはまらないことだ。しかし今はその3チームにとって、うまくレギュレーションを活用し、極めて大きなアドバンテージを得られるかどうかの山場なのだ」

 ホーナーはより多くの標準バーツを導入したり、チームが多額の資金を投じて研究することで恩恵が得られるエリアの開発を制限するなど、強制的なルールを通じてコストを削減した方が、長期的に見て良い解決策にホーナーは考えている。

「彼ら(リバティ・メディア)が全てを抱え込むのはとても難しい。どうやってやるんだ?」

「今日のメルセデスには、一種のディーラー関係を結んでF1プログラムに取り組んでいる者もいる。どうやってそれを警戒する?」

「それが、私が予算制限に対するプレッシャーを取り除くべきだと考えている理由だ。アップグレードの量やパーツの種類、開発可能なエリアを制限したり、標準化を進めることの方が害が少ないだろう?」

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(motorsport.com 日本版 Jonathan Noble)

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