レッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコによれば、レッドブルはフォーミュラEに参戦することに興味を持ってはいないという。
現在のフォーミュラEには、ダムスやアンドレッティ、HWAなどの世界的に有名なチーム、そして数々の自動車メーカーが参戦している。今後もその数はさらに増える見込みだ。
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2005年にF1に参戦したレッドブルは、まだフォーミュラEには参戦していない。しかし、レッドブルの育成プログラム出身のドライバーは、複数人フォーミュラEに参戦中である。
なぜフォーミュラEに参戦することについて興味がないのかと尋ねられたマルコは、「我々はレースに対する純粋主義者だからだ」とmotorsport.comに対して次のように語った。そして、レッドブルのPR戦略にも見合わないという。
「我々がマーケティングをしているのと同じように、フォーミュラEは自動車業界にとって、”ディーゼル・スキャンダル”から気を逸らすための言い訳に過ぎない」
「肝心なことは、ディーゼルは最も効率的なエンジンだということだ。当初、フォーミュラEの参戦コストは800万ドル(約8億8000万円)だった。しかし、現在では2000万ドル(約22億円)を超えている。もしポルシェやメルセデスなどのビッグメーカーが参戦を開始すれば、そのコストはさらに上がるだろう」
「フォーミュラEのマシンは、400kgのバッテリーを積んだ、F3マシンのようなものだ」
「F1やその他のシリーズよりも、エネルギーマネジメントを行わなければいけない。だから、(フォーミュラEで勝つことは)最速のドライバーになることにはならないんだ」
「フォーミュラEはとても遅い。狭く、曲がりくねった公道コースだから、魅力的に見えるだけだ。大きなアドバンテージは、都市の中心部でマーケティングができるということなのだ」
「あなたのガールフレンドに、スパに行きたいか、それともニューヨークに行きたいか、聞いてみると良い。それは、フォーミュラEの開催地に関する基本的な概念だ」
「しかし、テレビによって生み出された公共的なイメージはほとんどない。勝つことができるのはたったひとりだ。そして予算が4000万、5000万ドルとなれば、少なくともひとつのメーカーは5番目か6番目になるだろう」
「そういうことが起きたとき、今のような高揚感はすぐに消え去ってしまうと信じている」
マルコの発言について尋ねたところ、フォーミュラEはコメントすることを控えた。
第5シーズン開幕戦勝者であるアントニオ・フェリックス・ダ・コスタ(BMWアンドレッティ)は、2012~2013年にかけ、レッドブルの育成ドライバーのひとりだった。そのダ・コスタは、次のように語った。
「多くのことの組み合わせが、このチャンピオンシップをとても魅力的なモノにしている」
ダ・コスタもマルコの発言に対してコメントすることは避けたが、次のように付け加えた。
「確かにそれは電気自動車のレースだ。そして、最初のマシンに乗った時、楽しむことができなかったということを隠すつもりはない。でも僕は今、フォーミュラEを戦っている」
「レースの週末にむけて、そしてレース全体について、全く異なるアプローチをしている。そしてどういうわけか、ここにいる全員が大いに楽しむことを学んだ」
「以前は批判していたドライバーも、グリッドにはいる。今は彼らは批判しなくなったし、楽しんでもいる。フェリペ(マッサ)やアンドレ(ロッテラー)のようにね」
「ここにいる全てのメーカーは、レンタルカートでレースをするつもりはない。ここには、たくさんのプライドが懸かっているんだ」
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