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メルセデスF1代表「慎みと謙虚さを持って取り組めば、ファンは常勝チームでも応援してくれるはず」

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メルセデスF1代表「慎みと謙虚さを持って取り組めば、ファンは常勝チームでも応援してくれるはず」

 メルセデスF1チームの2019年の野望は、フェラーリが持つ6年連続のコンストラクターズタイトル獲得記録(1999~2004年)に並ぶことだ。しかし、チーム代表を務めるトト・ウォルフは、メルセデスが覇権を握り続ける場合、欠点も出てくると語った。

 他のあらゆるスポーツのように、F1ファンは予想された勝利よりも、予想外の勝利に楽しみを見出すものだ。しかし残念ながら、現在のグランプリレースに番狂わせは存在しない。なぜならメルセデス、フェラーリ、レッドブルという難攻不落のトップ3チームが勝利を独占しているからだ。

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 このトップ3チームの中で、2018年の中盤まではフェラーリがメルセデスの覇権を崩すかに見えたが、それでも過去5年間はメルセデスが群を抜いた強さを発揮している。

 メルセデスが圧倒的優位にあることでファンは退屈し、他チームを応援するようになってしまうかもしれない。ウォルフはそうした現状を意識しており、メルセデスが他チームを見下し、うぬぼれないようにすることで、それに対処しようとしている。

 ウォルフは『Reuters』に対し、「ファンの性質としては、劣勢のチームを応援したくなるものだと思う。常勝チームは多少魅力に欠ける」と語った。

「我々がやろうとしていることは、慎みと謙虚さを持ってF1に取り組み、何事も当然のことだと考えないことだ。勝つ資格があるという考えを決して持つべきではない」

「ある程度そのような価値観に忠実であれば、ついてきてくれるファンを増やし続け、応援してもらうことができるだろう。たとえ数レース連続で優勝したとしてもだ」

■6年連続のダブルタイトル獲得を目指すメルセデスF1
 メルセデスがこれまで優勝を重ねてきたことで、チームとルイス・ハミルトンは素晴らしい記録を打ち立ててきた。今後、メルセデスにはフェラーリの6年連続コンストラクターズタイトル獲得記録を超えるチャンスが訪れ、ハミルトンはミハエル・シューマッハーの持つ7回のドライバーズタイトル獲得記録に並ぶ可能性がある。

「ふたつのグループがあるだろう。ひとつは、我々のライバルを応援し、メルセデスがそうした記録を達成しないように願っているグループだ。もうひとつはそれ以外の大勢の人々で、『これはとてもエキサイティングだ。メルセデスはフェラーリの記録を抜けるか? ルイス・ハミルトンはミハエル・シューマッハーの記録に並ぶのか?』と言うだろう」とウォルフは話した。

「これはF1におけるもうひとつの興味深い見方だ」

「我々はフェラーリの持つ史上最多記録の5年連続ダブルタイトル獲得に並んだことでモチベーションを非常に高めているし、6年目の記録達成にも手が届くだろう」

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