レーシングポイントのチームオーナーであるローレンス・ストロールは、自チームが”パドックで最も優れたチームのひとつ”になるために、2021年のレギュレーション大改革を活用したいと考えている。
ストロールが率いるコンソーシアムは、2018年の夏に、財政難に陥ったフォースインディアの資産を購入し、それを活用する”新チーム”としてベルギーGPからのエントリーを認められた。
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レーシングポイントの前身であるフォースインディアは、2016年と2017年にコンストラクターズランキング4位となり、レーシングポイントとなったことでシーズン前半のポイントを剥奪された2018年も、最終的にはランキング7位となった。しかも今のレーシングポイントは、潤沢な資金力を後ろ盾に、さらなる前進が期待されている。
ストロールは、2021年のレギュレーション大改革が、チームの成功を促進することを期待している。
「短期的には、我々はいるべきポジションで戦い続けることを望んでいる」
ストロールはF1公式サイトのインタビューにそう語った。
「中期的には、4位を争うのではなく、3位を目指したい」
「長期的には、ルールのすべてが変更された時には、パドックで最高のチームのひとつになることを願っている」
2019年のレーシングポイントのドライバーには、ストロールの息子であるランスが加入することが決まった。これにより高い評価を集めるエステバン・オコンがシートを失うことになり、批判の対象ともなった。しかしストロール曰く、チームを買収したのは息子のためではなく、ビジネスチャンスと見なしたからだと主張した。
「2021年からのF1のビジョンを理解するため、彼らと時間をかけて話した。そして私は、これをビジネスチャンスと見なしたのだ。それは予算制限であり、より小さいチームに対する分配金の改善だった」
「これは、このような会社にとって、ビジネス上で大きな意味を持つ」
「私は30年にわたって、スポーツに関与してきた。ここには10チームしかいない。NFL(ナショナル・フットボール・リーグ/米国アメリカン・フットボール)やイギリスのラグビー、そしてサッカーなどの参戦チームの価値を見て欲しい。その資産価値は適切に扱われ、長期にわたって大事にされてきた」
「ここ(F1)でも、同じことが起きると思っている」
レーシングポイントは、フォースインディア時代に引き続きオットマー・サフナウアー(チーム代表)とアンディ・グリーン(テクニカルディレクター)が、チームを率いていくことになるが、ストロールも深く関与していくという。
「チームには、すでに優れたリーダーシップとマネジメント力がある」
そうストロールは付け加えた。
「彼らは長きにわたって、素晴らしい仕事をしてきた。だから私の仕事は、彼らをサポートすることだ」
「そして第二には、財政面を安定させることだ」
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