ブラジルGPでポイントを獲得できなかったピエール・ガスリーは、アブダビGPでそのリベンジをするためにも、トロロッソがあらゆる点で改善しなければならないと考えている。
ガスリーは前戦ブラジルGPで予選Q3に進んだものの、決勝は13位でフィニッシュ。チームメイトのブレンドン・ハートレーも11位と、ポイント獲得はならなかった。
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決勝での思わぬパフォーマンス不足にガスリーは混乱。なぜ予想よりも競争力を発揮できなかったのか、その理由を理解するためにも、チームは全てのエリアを見直す必要があると彼は語った。
「ブラジルは本当にパワーが重要なサーキットだ。特に最後のストレートはのぼりのセクションだから。でも、僕たちは全体的なパフォーマンスにかなり失望したというのが正しい」
「予選は問題ない。Q3に進出するのは簡単なことではなかったけど、それができたのは素晴らしい。でも決勝では本当にパフォーマンスが悪く、現時点でそれに対する答えがない。僕たちは全てを修正する必要がある」
ガスリーは、ホンダのパワーユニットのパワー不足がブラジルでの苦戦の一因だったことは受け入れつつも、それだけでは説明がつかないと考えているのだ。
「僕たちはダウンフォースを増やして、(ブラジルGPの)週末を過ごすことを決めたけど、コーナーで苦戦するようになってしまった。マシンのスライドが多くなれば、タイヤの性能劣化も進む」
「エンジンの面でアドバンテージを持っていれば、ストレートでタイムを稼いでギャップを作り、コーナーが少し遅くても最終的には良いラップタイムが残せる。だけどタイヤに入力するエネルギーが減り、タイヤの温度が下がってしまう」
「現時点で、メルセデスとフェラーリにはエンジンの面で劣っている。僕はルノーよりも少し難しい状況にあるのではないかと思う」
ホンダが改善を速める必要があると考えているかと訊くと、彼は次のように答えた。
「彼らが現時点で何をしているか分かっている。僕たちにできることは何もない。現時点でパフォーマンスが足りないことは、彼らも分かっている。彼らはそれについて本当に客観的だ」
「来年に向けてあらゆることができる。だから来年に向けたアップグレードをテストするんだ。アブダビ用ではなくてね」
「彼らは本当に一生懸命なので、来年僕たちはさらに一歩前進できると思っている。だけど数週間や数カ月でその差をリカバーできるわけじゃないし、時間を与えなければならないんだ」