欧州F3の名門モトパークが、来季のスーパーフォーミュラにB-Max Racingと組んで参戦することが明らかになった。
このモトパーク/B-Maxも含め、来季SFでのホンダ勢の陣容は、今年とは大きく変わる可能性がある。
■国内二冠でスーパーライセンス発給条件達成。山本尚貴のF1挑戦はあるのか?
鈴鹿サーキット・レーシングスクールの体制変更発表会の場で、ホンダの山本雅史モータースポーツ部長は、次のように語っていた。
「まだ多くは語れませんが、来年、特にフォーミュラは、国内も含めて思い切ったラインアップにしようと思っています。厳しい言い方かもしれませんが、世界で表彰台の中央を狙える(ドライバーを輩出する)体制を極めていきたいと考えています」
motorsport.comで独自に、さらに詳しい話を訊いたところ、山本部長は次のように説明した。
「本当は今年(スーパーフォーミュラにおけるホンダ勢の陣容を)大きく変えたかった。でも、来年はクルマも変わりますから、良いタイミングです」
「今年は結果的に、変えなかったから良かったんです。(山本尚貴が)チャンピオンを獲れましたし」
このインタビューを行った当時はまだ、モトパークの参戦が明らかになっていなかった。その上で海外チームの話について尋ねると、山本部長は次のように語った。
「噂はありますね。(ヘルムート)マルコ(レッドブルのモータースポーツ・アドバイザー)さんとも最後の調整をしています」
このドライバーとは、先日のF3マカオGPで連覇を達成した、ダニエル・ティクトゥムである可能性が高い。
今年モトパークのドライバーとしてF3を戦ったティクトゥムは、今年の福住仁嶺や昨年のピエール・ガスリーの様に、レッドブルのカラーリングが施されたTEAM MUGENのマシンをドライブする可能性が高い。その一方で、モトパーク/B-Maxに加入する可能性も捨てきれない。いずれにしても、レッドブル関連のカラーリングが施されたマシンになるはずだ。
「ほぼ100%、(来季参戦するのは)スーパーフォーミュラになるはずだ」
マカオで勝利を収めた後、ティクトゥムはそう語った。
「F2は、チームのせいではないが、非常に高価になってしまっている。それが合理的な契約になるのであれば、F2だってやってみたいカテゴリーだ」
「まだ確定はしていないけど、スーパーフォーミュラは素晴らしいクルマだし、素晴らしい選手権なんだ。マシンをどう扱うか、そしてタイヤをどう使うかということについては、おそらくF2より優れているだろう」
「ヘルムートは、僕が来年良いパフォーマンスを発揮できれば、F1で成功できるだろうということに対して十分な自信を持っている。だって来年のスーパーフォーミュラは、さらに速くなるんだからね」
ただ、スーパーフォーミュラにやってくるという噂がある外国人ドライバーは、何もティクトゥムだけではない。その筆頭とも言えるのが、今季までDTMに参戦していたルーカス・アウアーだ。
アウアーは12月5~6日に鈴鹿サーキットで行われるスーパーフォーミュラのルーキードライバーテストに、B-Maxのマシンで出走する可能性がある。彼も、レッドブルのドライバーとしての来日……ということになるかもしれない。
モトパークのチーム代表であるティモ・ランプケイルは、英国オートスポーツに「ドライバーはまだ決定していない」と語っている。
またティクトゥムと共に欧州F3を戦ったラルフ・アロンも、ルーキーテストに参加する予定だと語る。
「僕は間違いなく、テストを走ることになるだろう」
英国オートスポーツにそう語ったアロンだが、そのチーム名は不明である。一説には、トヨタエンジンを使うチーム・ルマンなのではないかとの向きもある。
また、全日本F3を戦った経験を持つアレックス・パロウも来日し、NAKAJIMA RACINGのマシンをテストで走らせるのではという見方が強い。
「現時点では、スーパーフォーミュラがベストなカテゴリーだと思う」
パロウはそう語っている。
「F2やF3よりも良いと思う。特にF2では、チームによって大きな差がある。そしてタイヤも良くないし、それほど走ることもできないからね」
なお、ティクトゥムの加入先として候補に上がる中のTEAM MUGENには、野尻智紀が加入するとの情報もある。また今季の王者である山本尚貴はTEAM DANDELIONに移籍し、そのチームメイトは福住仁嶺になる可能性がある。さらに牧野任祐にも日本に戻ってNAKAJIMA RACING入りし、スーパーフォーミュラに参戦するとの噂がある。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?