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勝利を奪われ憤るフェルスタッペンとバックマーカーとしての権利を主張するオコン。最後は握手で和解

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勝利を奪われ憤るフェルスタッペンとバックマーカーとしての権利を主張するオコン。最後は握手で和解

 2018年F1ブラジルGP決勝で、レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンは、勝利確実と思われたものの、バックマーカーとのインシデントにより2位に終わった。

 フェルスタッペンがトップを走行していた44周目、周回遅れのエステバン・オコンが同一周回に戻ろうとフェルスタッペンにオーバーテイクを仕掛けた。この時に接触が起こり、フェルスタッペンは2番手にポジションを落とし、マシンにダメージも負い、勝利を取り戻すことはできなかった。オコンはこの件で10秒のストップ&ゴー・ペナルティとペナルティポイント3を科された。

勝利を失ったフェルスタッペン、オコンを小突いてペナルティ。接触への怒り抑えられず

 レース中、オコンを「ばか」と呼んで憤りを示していたフェルスタッペンは、レース後、FIAガレージでオコンに怒りをぶつけ、この際に何度もオコンの胸を押し、突き飛ばす行為をした。この行為はFIA国際スポーツ法典の第12条1.1 C)への違反であると判断され、フェルスタッペンはFIAの指示のもとで6カ月以内に2日間の公共奉仕を行うことが義務付けられた。

「まずはチームに感謝したい」とフェルスタッペンはレースについて語った。

「今日は最初から最後までマシンの感触が素晴らしかった。終盤はフロアにダメージを負った状態だったが、それでもとてもよかったんだ。セットアップ、バランス、戦略、すべてが完璧だった」

「このサーキットでこれほどの競争力を発揮できるとは思っていなかっただけに、とても心強い。アブダビにも期待したいね」

「2位だったけれど、本当は優勝していたはずだった。予想していた以上に、すごいパフォーマンスだ」

「ただ、オコンとのインシデントのせいで優勝を手にできなかったことが本当に残念だ。もちろんバックマーカーが同一周回に戻ることは許されている。ただ、彼はその際に大きなリスクを冒した。これは不必要なことだ。相手はレースリーダーなのだからなおさらだ」

「接触の責任があるということで彼はペナルティを受けた。それがすべてを物語っていると思う」

「僕は強い情熱を持ったスポーツマンであり、いつも勝つことを目指している。だからこの状況はとても悔しいし、上位争いをしているときだけに感情的にもなる。それでもいまは、このレースを含め、今週末からポジティブな要素を見つけ出し、アブダビに勢いをつなげていくことが大事だと思っている。」

 一方オコンは、タイヤ交換した直後で、自分の方がペースが速かったため、前に出ようとしたと説明した。

「僕はピットから出てきて、彼の後ろを走った。2周目にチームから『同一周回になりたければそうしていいぞ』と言われた」とオコンが述べたとBBCが伝えた。

「フェルナンド(・アロンソ)や他のドライバーを抜いた時と同じように、アウト側から回り込んだが、彼(フェルスタッペン)はスペースを残してくれなかった」

「サイド・バイ・サイドになり、僕には行き場がなかったが、彼がこっちに向かってきた。そうして接触したんだ。彼は怒ってもいいけれど、レースをリードしているときは、うまくコントロールする必要がある」

「驚いたのはレース後の彼の態度だ。重量計のところにいったら、彼が僕を突き飛ばし始めた。なぐりたかったみたいだけど、そんなことをするなんてよくない」

 一方、ふたりはスチュワードに呼び出されて事情聴取を受けた後、握手をして別れたといわれている。

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