ウイリアムズのセルゲイ・シロトキンは、ブラジルGPの予選Q2ではアウトラップの時点でタイヤに熱を入れようとしてプッシュしており、前にいたルイス・ハミルトン(メルセデス)がスペースを与えてくれるとは思っていなかったため、自ら彼を避ける動きをしたと説明した。
予選Q2でアウトラップを走行中だったシロトキンは、レーシングライン上をスロー走行していたハミルトンに最終セクターで追いついたため、彼を追い抜こうとした。ところが、この時ハミルトンとシロトキンが同じ方向へ寄ってしまったため、両者は危うく接触するところだった。
ハミルトン、接触しかけたシロトキンは「敬意のない動きだった」と主張
これについてハミルトンは、シロトキンは追い越しを試みるべきではなかったと予選後に話していたが、シロトキンは、スピードを上げてあのように走るしか選択肢がなかったのだと説明した。
彼によれば、Q2では新品タイヤが残されていなかったので、Q1で使用したユーズドのタイヤを履かなければならず、あの段階ではまだタイヤに熱が入っていなかったのだという。
「本来の温度と比べても、僕の履いていたタイヤは27度も温度が低かった。だからあの1周(アウトラップ)を通してかなりハードにプッシュしなければならなかった」
「ターン11を通過した時にはまだ僕はプッシュしていたけれど、彼(ハミルトン)はアタックに向けてとてもゆっくり走っていた」
「僕はすぐに彼に追いついたし、お互いにアウトラップを走っていたこともあって、彼が僕にスペースをくれるとは予想していなかった」
「彼とは大きなスピード差があった。だから僕はあの区間を通過するために自分から左側に動いたんだ。そうしたら彼は僕を見て、動こうとした」
「あの時点で、僕は彼よりも時速200kmくらい速かったと思う。接触を避けるのはかなり難しかった」
「だけど、彼が間違ったことをしたとは思っていない。僕はプッシュしなければいけなかったけど、アウトラップとして考えてみれば、かなり珍しい状況だった。こういうことが起きることもある」
またハミルトンは、シロトキンがオーバーテイクを試みたことについて”敬意に欠ける動きをした”と非難していたが、シロトキンはそれを否定した。
「その意見には賛成できない」
「僕がトラック上で何をしていたのかを考えてみれば、大抵の場合は、僕に敬意を払うドライバーは多くないだろう。特にタイトル争いができるようなドライバーはそうだ」
「ここには、僕ほど彼に敬意を払っているドライバーは多くない。それが僕の状況だった。僕はただタイヤに熱を入れるために1周を通してプッシュする必要があっただけだ。十分にやれるとは思っていなかったけど……」
「僕には、あの区間で速度を落としたり、彼のような速度で走るという解決策はなかった」
この件でハミルトンが審議対象にならなかったことに驚いているのかと訊かれると、シロトキンは「驚いていない。極めて普通のことだ。決して頻繁に目にすることのない、珍しい状況だっただけだ」と答えた。
「レギュレーションの観点から見れば、あのように動くのはとても厳しいことかもしれない。だけど人間の側からすれば、全くもって普通のことだ。あそこで起きたことは、そういう普通のことだ」
なおシロトキンは、Q1でインラップを走っていた際に、あまりにもスピードが遅すぎたとして正式に叱責処分を受けた。彼が叱責処分を受けたのはこれが初めてだ。
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