トヨタのWECドライバーの1人として今年のル・マンを制したセバスチャン・ブエミが、日産自動車が参戦するフォーミュラEのドライバーに起用された。日産はこれまでフォーミュラEに参戦してきたルノーの活動を継続する形でシリーズに参入するが、チームの形態、オペレーション、技術などは従来のまま。となるとルノーでフォーミュラEの経験が豊富な上にチャンピオンにも輝いたことのあるブエミを継続起用することは当然だろう。チームメイトには今季FIA F2選手権を戦うアレックス・アルボンが加わる。
ブエミは速く、ミスをしない。その才能が高く評価され、自動車メーカーやチームから引く手あまただ。それにしても、カテゴリーが異なるとはいえ、トヨタと日産という日本の2大メーカーと契約してレースを戦うのは異例だろう。
日産e.dams、ブエミの僚友にアレクサンダー・アルボンの起用を発表
ところが、彼にはもうひとつの顔があった。レッドブルF1チームのリザーブドライバー。つまり、2019年からホンダ・エンジンを使用するチームのドライバーだ。日本の3大自動車メーカーで走るブエミに、そのいきさつを聞いた。
「現在、僕は幾つかのクライアントとレースやテスト契約を結んでいる。トヨタはWEC、日産とはフォーミュラE、そしてレッドブルでF1のリザーブとテスト。ただ、これらの契約がこれから先も長く続くとは思わない。トヨタとは長い間契約を交わしているが、彼らはいまコスト管理に厳しく、この先どうなるかわからない。僕は同時にいくつかの異なる自動車メーカーと契約を結んで仕事をしているが、それらはまったく異なるカテゴリー、異なる環境のレースなので、与えられた仕事を全力で全うしようと思っている」
「フォーミュラEは新しいクルマになって面白くなると思う。10月の半ばからバレンシアで合同テストが行われるが、僕はこの前新しいクルマを走らせてきた。これまでルノーの名前で走っていたチームは日産が引き継ぐが、チームの中身は以前のままだ。e.damsが走らせる。日産から日本人技術者は来ないんじゃないか。少なくとも僕がこの前乗った時に日本人は来ていなかった。システム制御も全てルノーがやるんだと思う」
ブエミの言うとおりなら、日産はブランド戦略でフォーミュラEに参戦するということになる。せっかく市販電気自動車でリードする会社なら、独自の技術を投入して欲しいものだ。また、日本人ドライバーにもブエミのように活躍の場を広げて欲しい。
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