ハースのロマン・グロージャンは、日本GP決勝序盤にマシンから出火があったことで、テレメトリーを喪失。多くのデータが分からないままレースを戦わざるを得なかったという。
グロージャンは予選5番手からスタートしたが、ハンドリングの問題に苦しみ8位でレースを終えた。チーム代表のギュンター・シュタイナーによれば、リヤサスペンションの一部が”動いていた”ことがその原因だったようだ。
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シュタイナーは、マシンからのデータが送られて来ていなかったために、問題を特定することができなかったと説明した。
「レース序盤でテレメトリーを喪失したため、なぜそれ(サスペンション)が壊れたのか分からない」
「タイヤの温度や内圧、多くのデータが失われていた。オイルが出てそれに火がつき、配線を焼き尽くしてしまったのだと思う」
実際、グロージャンの後ろを走っていたピエール・ガスリー(トロロッソ)は無線で「グロージャンのマシンから火が出ている」とチームに報告していた。
シュタイナーは「だから、彼(グロージャン)が『ストレートでマシンが引っ張られる。でもどっち側かは分からない』と言ってきた。デブリを拾ってタイヤがパンクしたのかと思ったが、そうではなかったので走行を続けた」と語った。
「全体を通して、簡単なレースではなかった。外側からはそうは見えなかったかもしれないがね」
「我々はタイヤがどれだけ熱を持っているか分からなかった。それを知っておくのがどれだけ重要なのかは分かっているので苦労した」
レース後半にバーチャルセーフティカーが出動した際には、セルジオ・ペレス(フォースインディア)にオーバーテイクされ、7番手を失ってしまったグロージャン。無線で、どうやってペレスが前に出たか分からないと不満を訴えていた。
ただ、シュタイナーは「ペレスがしたことに、何も間違いはなかった」と話した。
「バーチャルセーフティカーでは、ミニセクターでスプリットタイムを計測しているので、より良い、あるいはより悪いポジションになることもありうる」
「ペレスの方が良い位置にいたし、タイヤも良かった。彼の方がトラクションがよく、シケインでグロージャンをオーバーテイクした」
一方チームメイトのケビン・マグヌッセンはレース序盤にシャルル・ルクレール(ザウバー)と接触し、早々にリタイア。しかしハースとコンストラクターズランキングを争うルノーは、カルロス・サインツJr.(ルノー)が10位、ニコ・ヒュルケンベルグがリタイアとなった。
これによりハースは、ランキング4位のルノーとの差を8ポイントに縮めている。
「我々は問題を抱えていたが、ポイントを得られて嬉しい」とシュタイナーは付け加えた。
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