首位と12ポイント差のランキング6位でスーパーGT第6戦SUGOを迎えた#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ)。ニスモの鈴木豊監督は、今後の戦いにおいてタイヤが鍵を握ると語った。
8月初旬に行われた第5戦富士500マイルでは、GT-R勢が予選を圧倒する速さを見せた。その中でも、陣営で最も重いウエイトハンデを負っていた23号車がポールポジションを獲得する驚きの結果を叩き出してみせた。
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しかし決勝ではそのアドバンテージがなくなり、予想外のタイヤ摩耗に苦しむことになった。結果として、ライバルたちよりもピット回数が1回多くなってしまい、終わってみればまさかの9位に沈んだ。
予選でみせた23号車の速さの秘訣、そして決勝でのまさかの失速の原因について訊くと、タイヤの影響が大きかったと鈴木監督は振り返った。
「富士、そしてその前のタイのレースもそうなんですけど、はっきり言って良くも悪くも“タイヤ”でした」
「速さと耐久性の天秤のかけどころを、少々速さの方に振ってしまったのかなと思います。そんなつもりはなかったのですが、結果としてはそうなってしまいました」
どうやらニスモはミシュランとともに”新しい取り組み”をしながら、リスクを呑み込んで開発を進めており、そのリスクが予想外の摩耗という形で現れてしまったということのようだ。
「今まではミシュランさんの台上試験とか、データベースからレース距離でも保つだろうという考えでやってきて、その通りになってきました」
「タイでのレースもタイヤ無交換でいけるという見解だったんですけども、それが保たなかった。ミシュランさんが悪いというわけではありません。今までの基準が通用しないという領域のタイヤを作ってしまっていたということですね」
「我々も進歩するために、タイヤについて新たな取り組みをしています。そういったリスクも承知の上で受け入れたんですが、それまでの指標としては見落としていた部分に、耐久性を落とすようなものが隠れていたということですね」
富士の後、SUGOとオートポリスでのタイヤテストを経て臨む今回のレース。日産陣営はパワーを底上げした新たなエンジンを投入しているが、それでも鍵になるのは“タイヤ”だと鈴木監督は語った。
「私たちはパワーで負けている部分がやっぱりあるので、エンジンとしてはパワーを上げる方向ですが、それほど大きくはないと思っています」
「結局のところ、タイヤが速さと耐久の面で要求値を満たさないとレースにならないので、まずはそれをしっかり発揮できるように2回のテストをやってきました」
「正直そこのところを完全にクリアにできたというわけではないですね。まだ不安な部分はありますし、あの速さをそのまま残すということは難しかったですけども、できるだけ残しつつ耐久面も確保できるような準備をしてきたつもりです」
今週末のSUGOの天気は不安定な予報となっており、現時点で決勝日の予報には傘マークがついている。鈴木監督はウエットにはあまり自信がないとしながらも、少しでもタイトル争いを有利に進めて行きたいと意気込んだ。
「ウエットについては正直あまり自信はありませんが、ここSUGOは路面などの関係で、比較的タイヤの苦手な部分が出てきづらいサーキットなんです。なので雨でも戦えるかなと思っていますので、いつもほどは心配していないです」
「石にかじりついてでもポイントを稼いで、最終戦もてぎでしっかりとチャンピオン争いができる舞台に立てるようにしなきゃいけないので、大事に行きたいですね」
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