ザウバーとフェラーリ、そしてアルファロメオ間の取り決めにより、フェラーリはザウバーのドライバーのうちひとりを、指名する権利を有していると考えられている。そしてその最終決定期限は、10月15日に設定されているようだ。
2018年シーズン、フェラーリはシャルル・ルクレールをザウバーに送り込んだ。そして来季は、そのルクレールをフェラーリに昇格させることを決めた。
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ルクレールの後任となるのは、同じフェラーリ育成ドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィであるとみられていた。ただ、ルクレールのフェラーリ入り直後、キミ・ライコネンのザウバー復帰が発表……これにより、ジョビナッツィのザウバー加入の可能性は絶たれたと考えられた。
しかし実際には、ライコネンとザウバーの契約は、フェラーリとは関係ないところで結ばれたものだったようだ。そのため、依然としてフェラーリには、ドライバーを指名する権利があるはずである。
とはいえジョビナッツィのザウバー入りには、まだ障壁がある。ジョビナッツィのフェラーリでのシミュレータドライバーとしての仕事ぶりには高い評価が下されており、さらに今年フェラーリで開発ドライバーを務めているダニール・クビアトも、トロロッソ復帰の可能性が取り沙汰されている。つまりフェラーリとしては、ジョビナッツィを手放したくない状況なのだ。
ジョビナッツィ自身は、レースへの復帰を求めている。そのため、フェラーリがもう1年シミュレーション担当をオファーしたとしても、喜んでそれを受け入れるかはわからない情勢だ。
もうひとつの問題は、ザウバーの経営の複雑さである。現在のドライバーであるマーカス・エリクソンは、ザウバーを所有する投資家からの支援を受けている。もしジョビナッツィがレギュラーシートを手にすることとなれば、必然的にエリクソンはシートを失うこととなる。
しかしチームの内部関係者曰く、今のチームには、”ドライバーのプロジェクト”よりも”チームプロジェクト”を優先するという方針があるという。つまりは、エリクソンの立場はまったく保障されていないというのだ。
ジョビナッツィがザウバー入りしなくても、エリクソンは他のドライバーと、ひとつのシートを巡って争わなければならない。その筆頭候補は、マクラーレンのシートを失うこととなったストフェル・バンドーンだ。
バンドーンがGP2に参戦していた際に所属していたARTグランプリは、ザウバーのチーム代表であるフレデリック・バスールが所有するチーム。そのため、ふたりは非常に良い関係を築いている。
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