岡山国際サーキットで行われたスーパーフォーミュラ第6戦。最後尾からトム・ディルマン(UOMO SUNOCO TEAM LEMANS)は7台抜きの追い上げを見せるも、接触によりリタイア。それでも、「攻めた結果で悔いはない」と語った。
今回、ウエットコンディションでは抜群の速さをみせたディルマン。予選日朝のフリー走行ではトップタイムをマークし、一気にポールポジション候補に名乗りをあげた。
好調のディルマン、まさかのQ1クラッシュ「自分のミス、悔しい」
しかし、予選Q1ではダブルヘアピンの2つ目入り口で自身のミスによりタイヤバリアにクラッシュしてしまった。
「ウエットコンディションの中で速いクルマを作ってくれたチームに申し訳ない。決勝では絶対に挽回する」と予選後に語ったディルマン。決勝レースでは、その失敗を取り返そうと、序盤から果敢な走りを見せた。
赤旗中断を経て、12周目から本格的にレースがスタートすると、ウォータースクリーンで前が見えづらい状況にも関わらず、ディルマンは次々と前のマシンをオーバーテイク。20周目には13番手まで浮上した。
22周目には松下信治(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)もパスし、12番手に浮上。そのまま福住仁嶺(TEAM MUGEN)に追いつき、最終コーナーでインに飛び込むが勢い余って接触。2台はスピンを喫した。
福住は幸い自力で復帰を果たしたが、ディルマンはグラベル上でマシンがストップ。さらにフロントウイングも脱落させてしまい、そのままリタイアとなった。
「レースの周回数も短くなってセーフティカー先導や赤旗もあったから、スプリントレースになると覚悟した。最後尾からのスタートだったから、前のマシンを抜くことだけに集中して全力で攻めていこうと決めた」
「その結果、19番手から12番手まで挽回する事ができたけど、その後に福住選手と接触してしまった」
そう語ったディルマンは、ウエットコンディションでの速さを生かして、ポイント圏内でのフィニッシュを狙っていたという。結果的にそれは叶わなかったが、レース内容としては悔いはないと語った。
「(接触してしまったことは)残念だったけど、これがレースだ。今日は数周かけて1つポジションを上げていくような“守りの”レースはしたくなかった。あのポジションから最低でもポイント圏内には行かなきゃいけないと思っていたから、それを目指して全力を尽くした。それをちゃんと走りで実行できたのは良かった。結果こそ残らなかったけど、後悔はない。これがレースだ」
これまでは、淡々と戦略通りに走って最終的に順位を上げてくるというレースを見せていたディルマンが、ここまで闘士むき出しのレースを披露したのはスーパーフォーミュラでは初めてのことだ。
残念ながら結果は残らなかったが、彼のアグレッシブさを印象付けるレースだった。
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