マクラーレンは、もし来年ランド・ノリスをF1に昇格させないと決断していたら、レッドブルの姉妹チームであるトロロッソが彼を獲得していただろうと考えている。
来年はカルロス・サインツJr.(現ルノー)を起用することをすでに発表しているマクラーレンは、イタリアGP後にサインツJr.のチームメイトとして育成ドライバーであるノリスを起用することを発表した。
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今年の初めには、トロロッソがノリスに関心を持っていると言われていた。しかしマクラーレンは彼を手放すつもりはなく、レッドブルも他のチームのドライバーを”レンタル”という形で契約することを望んでいなかった。
マクラーレン・レーシングのCEOであるザク・ブラウンは、次のように話した。
「我々は、彼が他のチームの手に渡ってしまうかもしれないということを分かっていた」
「だが我々はいつも、サマーブレイク辺りの時期に締め切りを設けていたので、その期限によってプレッシャーを受けることも、決断を急かされることもなかった」
「ただもし来年彼がマクラーレンでドライブしないのであれば、どこか他のチームでドライブすることになるということは、我々もしっかりと認識していた」
ノリスの行き先はトロロッソだったのかと尋ねると、ブラウンは「トロロッソになっていた可能性はある」と答えた。
「私にかかってきた電話を考えれば、ふたつ以上のチームが彼に関心を持っていた」
マクラーレンのシートを獲得したノリスだが、彼と同様にかつてマクラーレンの育成ドライバーであったケビン・マグヌッセン(現ハース)や、今年限りでのチーム離脱が決まっているストフェル・バンドーンは、マクラーレンで成功を収めることができなかった。
これについてブラウンは、ノリスを彼らと同じような状況にしないためにも、スポーティングディレクターのジル・ド・フェランが重要な役割を担うことになると語った。
「彼(ノリス)が落ち着くためには、いくらか時間がかかるだろう」
「オーストラリアのような経験のないトラックへ出て行き、脇道に逸れることもあるだろう。だから彼に時間を与えることが必要だ」
「我々の置かれていた環境のせいもあって、これまで若手ドライバーたちとうまくやってくることができなかった」
「ジルが、過去のミスから学んだことに気をつけてくれるだろうと思っている」
ノリスがマクラーレンのドライバーリストに載ったのは、2016年に彼がマクラーレンオートスポートBRDCアワードを受賞してからのことだった。彼は2017年にヨーロッパF3選手権に出場し、タイトルを獲得。またテストドライバーを務める前には、受賞のご褒美としてF1マシンをドライブした。
そして今年、ノリスはマクラーレンのリザーブドライバーとなり、スペインとハンガリーで行われたインシーズンテストに参加した。またベルギーGPとイタリアGPではFP1に出走しており、来年のF1デビューに向けてしっかりと準備を進めてきた形だ。
「決断を下す際、起用したいと思うドライバーには様々なチェック項目がある」とブラウンは付け加えた。
「最初に確認するのはスピード、レース技術、好感度だ。商業的に面白いドライバーがここにいるべきだ」
「理想的には、全ての項目を確認できるドライバーが欲しい。ランドはそれをこなした」
「我々のすべきことは、慎重に彼をマネージメントすることだと考えている。他のドライバーと比較して焦るべきではない」
「高い期待をかけて、(来年の)オーストラリアGPのFP1で彼が次のスーパースターかどうかを判断するようなことをしないためにも、我々は非常に慎重にならなければならない」
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