ザウバーは、マーカス・エリクソンの大クラッシュを引き起こしたDRSのトラブルについて、原因を究明中である。
イタリアGPのフリー走行2回目開始直後、ザウバーのエリクソンはターン1で大クラッシュを起こした。
F1ハイライト|エリクソンのクラッシュシーンも。イタリアGPフリー走行2回目ハイライト
エリクソンはターン1へ向けてブレーキングをした際、本来ならば右に曲がるところ、突然マシンが左に向いてしまい、ガードレールにクラッシュ。マシンはもんどり打つようにランオフエリアに弾き飛び、大破してしまった。大事故だったにもかかわらず、エリクソンには大きな怪我はなかったようで、自力でマシンから脱出。しかしエリクソンは、すぐにメディカルセンターに運ばれた。
この事故の原因は、DRSの不具合であった。通常DRSは、ブレーキキングエリアで自動的に閉じるようになっている。しかしこの事故の際には閉じるどころかさらに開いた格好となり、リヤのダウンフォースが完全に抜けてしまったようだ。
エリクソンのチームメイトであるシャルル・ルクレールも、セッション序盤に同じDRSのトラブルに見舞われた。ルクレールは最終的には9番手タイムを記録したが、問題を修正するまでには長い時間がかかることになった。
「とても用心しなければいけなかった。ストレートエンドに辿り着いた時、(DRSが)閉じるかどうか分からなかったんだ」
そうルクレールは語った。
「僕は同じ問題を抱えていたけど、少し幸運だった。僕のは、マーカスよりも少し早く閉じたんだ。僕らはその問題を見つけ、そして解決した。でも、パフォーマンスを少し犠牲にする必要があった」
「明日この問題に見舞われず、完璧なパフォーマンスを発揮するために、何をしなければならないか分かっている」
ザウバーはドライバーがアクセルをペダルを緩めると、自動的にDRSが閉じるようプログラムしていた。しかし、ドライバーがボタンを押すことによって、手動で閉じることもできた。ザウバーはこれを活用することで、問題を一時的に修正したものとみられる。
セッション残り30分というところで、ルクレールはコースに復帰。その際にルクレールは「DRSを使い、手動で閉じる」と無線で報告。チーム側も「我々の側では、全てOKに見える」と返した。
「僕はスタッフたちを全面的に信頼しているし、彼らが自分たちがやるべきことをしているのは分かっている」
そうルクレールは語った。
「もし彼らが、次の走行の時に問題ないと言ったら、その通りだろう」
「問題は見つかったし、最終的には良い感じで終えることができた」
超ハイスピードコースであるモンツァに、各F1チームは低ダウンフォースの特別なリヤウイングを持ち込んでいる。
ザウバーのチーム代表であるフレデリック・バスールは、DRSの問題についてセッション終了後も引き続き調査中だとしながらも、モンツァ仕様の新しいウイングが、原因の一部である可能性を示唆した。
「この問題が発生したのは、初めてのことだった。おそらく、今日のダウンフォースによるものだと思う」
そうバスール代表は語る。
「これは新しいリヤウイングだ。しかし、ウイングのせいではない。DRSのフラップに関する問題だ」
なお事故に遭ったエリクソンは、土曜日には走行に復帰。フリー走行3回目と予選に出走できる見込みだ。
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