昨シーズン限りでトロロッソを離れ、今年はフェラーリの開発ドライバーを務めるダニール・クビアトが、トロロッソに復帰を果たす可能性があるという。
2014年に19歳の若さでトロロッソのシートをつかんだクビアトとレッドブルの関係性は、まるでジェットコースターのように浮き沈みの激しいものだった。
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彼は、レッドブルに所属していたセバスチャン・ベッテルのフェラーリ移籍に伴い、2015年にレッドブルへ昇格。しかし2016年のシーズン序盤に2戦連続でそのベッテルと大きな接触をしてしまい、事実上の降格という形でトロロッソへ出戻りとなった。
トロロッソへ戻ったクビアトは、競争力を取り戻すことに苦労し、その後の31レースで獲得できたポイントは、わずか6ポイントだった。
2017年は、シーズン終盤のマレーシアGPと日本GPを欠場。アメリカGPで再度トロロッソのマシンをドライブし、ポイントを獲得したものの、結局このレースを最後にチームを離れることになった。
そして今年1月、クビアトがフェラーリの開発ドライバーに就任したことが発表された。現在彼はフェラーリのファクトリーでシミュレーター作業や、フィオラノで実際にマシンを走らせるといった作業を行っている。
フェラーリのチーム代表であるマウリツィオ・アリバベーネは、来年のクビアトのトロロッソ復帰の可能性について、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーと、モータースポーツアドバイザーのヘルムート・マルコと共に話をしたとみられている。
クビアトのF1復帰の可能性が浮上した背景には、レッドブルのジュニアドライバーの中に、来年F1へ昇格できるドライバーがいないという事実がある。
現在トロロッソに在籍しているピエール・ガスリーは、ダニエル・リカルドのルノー移籍に伴って来シーズンよりレッドブルへ昇格することが決まっている。一方ガスリーのチームメイトであるブレンドン・ハートレーは、レッドブルに対して、まだ自身がF1で2年目のシーズンを過ごすにふさわしいと納得させることができていない状況だ。
レッドブルの育成ドライバーは、スーパーライセンスポイントの関係上、いずれもF1にステップアップする資格がない。そのためレッドブルは、マクラーレンの育成ドライバーであるランド・ノリスや、マクラーレンのシートを失う可能性があるストフェル・バンドーンとも接触していた。
先週、motorsport.comがトロロッソのチーム代表であるフランツ・トストに将来の選択肢について尋ねたところ、彼は次のように答えた。
「様々な名前が挙がっていて、議論している。だが現時点では何も決まっていない」
「したがって、我々は(決定を)待つだけだ。レッドブルがそれを発表するだろう」
またフェラーリの育成ドライバーであり、今年フェラーリのサードドライバーを務めているアントニオ・ジョビナッツィがトロロッソへ加入するという可能性についても、レッドブルは関心を示しているとみられている。
今シーズン、ジョビナッツィはザウバーからテストに参加し、レースウィークには何度かFP1を走っていることからも、来年彼がザウバーのシートを獲得する可能性はある。
しかしながら、クビアトのトロロッソ復帰の方が現実味を帯びているように見えるものの、この件についてフェラーリと話をしているのかどうかについては分かっていない。
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