F1ベルギーGPの予選、トロロッソ・ホンダはピエール・ガスリーが11番手、ブレンドン・ハートレーが12番手となった。なお決勝では、メルセデスのバルテリ・ボッタスがグリッド降格ペナルティを受けるため、それぞれ10番、11番グリッドからスタートする。
ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターは、予選を受け、記者団の取材に応じた。
フェラーリ、予選で戦略ミス。ライコネンは燃料不足でアタックできず
「思っていたより良い結果が得られました」
そう田辺テクニカルディレクターは語る。
「FP1(フリー走行1回目)は出だしが良かったのですが、FP2、FP3と色々試しながらやりました。予選は上手く纏められて、現状の我々が持っている力としては良いポジションを得ることが出来ました」
「ガスリーはP3で入れたウイングでは車速が伸びなかったので、金曜日のリヤウイングに戻しました。同時に、予選に向けては細かいセッティングも変えました。ウイングは2種類しかありませんから」
フリー走行を通じて、マシンのセッショングをうまくまとめることができたようだ。
「目に見えるのは順位ですが、そこにクルマを持って行けた……FP1からFP3まで、クルマの仕上がりに上手く結びつけられたということです。リヤウイングを元に戻したということは、クルマの方向性としては初日からの積み重ねが功を奏したということです」
初日に印象的な速さを見せたのはザウバーだった。しかしその後失速した。その理由を知りたいと、田辺テクニカルディレクターは語る。
「ザウバーはフリープラクティスでは良かったのに、予選では失速しました。ライバルとしてはその理由が車体なのか、タイヤなのか、エンジンなのか、PUなのか興味がありますので、是非知りたいですね。メルセデス、フェラーリは圧倒的で、フォースインディアも良かった。ザウバーもそうかと思ったんですが、失速しましたからね」
最高速不足は、トロロッソ・ホンダの弱点である。ここスパ・フランコルシャンはパワーサーキットであるため、その影響を大きく受ける。それを解消するため、スリップストリームを積極的に使ったようだ。
「スパのコースはトウ(スリップストリーム)の効果は明らかに出ます。トロロッソも当然2台でそれを狙いましたが、どちらが前を走れというような指示は出していません。予選終盤にハートレーがスピンしましたが、後ろを走っていたガスリーが少し影響を受けたと言っています。ハートレーの後ろを走っていたガスリーは良い調子でトウの効果を得ていたわけですが、ハートレーが突然いなくなったので、ガスリーはその効果を得られなくなったというわけです。ただ、この出来事がなくても、ガスリーがトップ10には入るのは難しかったでしょう。0.5秒という(前車とのタイム差)数字は、トウで稼げる数字ではないので」
「ハートレーのスピンは、クルマに異常があったのか、ドライバーがちょっと踏みすぎたのか、調べています。ドライバーはブレーキを踏んだ瞬間に回ったと言っています」
田辺テクニカルディレクターは、決勝は厳しい戦いになることを覚悟している。
「ドライバーは、レースでは予選のポジションを守るのは難しいんじゃないかと言っていますが、最大限の努力をして頑張ります。このコースはトウの影響が大きいので、後ろに近付かれると苦しいんじゃないかという気がします。でも、先に行かれてもDRSを使えばポジションの入れ替えが可能かと思います。DRSはそのためにのデバイスでもありますからね」
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