フォーミュラEの2017/18シーズン王者に輝いたジャン-エリック・ベルニュは、2019年に向けて複数のF1チームと話し合いを行っていることを明かし、自分がグリッドを埋めるための数合わせのような存在にならないのであれば、F1に復帰したいと語った。
ベルニュは、2012年にトロロッソからF1にデビューし3シーズンを戦ったが、2014年シーズン限りでF1のシートを失った。その後は2年間フェラーリでテストドライバーの役目を担いながら、フォーミュラEやWEC(世界耐久選手権)、ELMS(ヨーロピアン・ル・マン・シリーズ)に参戦。フォーミュラEでは2017/18シーズンのタイトルを獲得した。
リカルド電撃移籍の舞台裏。”非常に奇妙な状況”に陥ったレッドブル
ベルニュはmotorsport.comに対し、ダニエル・リカルドがレッドブルからルノーへ移籍するという驚きの発表によって、自身の予期せぬF1復帰が後押しされる可能性があると語った。また彼はF1チームと話し合いを行ったが、その相手はレッドブルではなかったと言う。
「とてもおもしろいね。2年前は、F1は僕に対してもうドアを開けてくれないかのようだった」とベルニュはThe Autosport Podcastに語った。
「今は、そのドアは完全には開いていない。でも僕は複数のチームと話をしているし、物事は少し動き出している。ダニエルがルノーへ移籍することもあって、ドライバー市場の状況は完全に変わった」
「僕が来年何をするつもりなのかを知るために連絡が来た時、『僕はF1のために生きている!』と感じたよ」
「何が素晴らしいかといえば、F1での適切なチャンスがあるということだ」
「僕にはまだそこでやり残した仕事がある。自分がどれほど改善できたかなど、最近学んだことがあれば(以前とは)全く違ったストーリーになるだろう」
来年に関しては、メルセデスはルイス・ハミルトンとバルテリ・ボッタスを、レッドブルはマックス・フェルスタッペンとピエール・ガスリー(現トロロッソ)を起用することがそれぞれ決まっている。またフェラーリに関しては、セバスチャン・ベッテルの起用が確定しており、チームメイトはキミ・ライコネンかシャルル・ルクレール(現ザウバー)のどちらかになるようだ。
マクラーレンではフェルナンド・アロンソに代わってカルロス・サインツJr.(現ルノー)の加入が確定している。なおサインツJr.のチームメイトや、フォースインディア、ハース、ザウバー、トロロッソ、ウイリアムズのラインアップはまだ決まっていない。
ピエール・ガスリーのレッドブル昇格が決まったトロロッソは、ドライバーラインアップが特に不透明だ。現在、レッドブルの育成ドライバー筆頭はダニエル・ティクトゥムだが、彼はまだF1参戦に必要なスーパーライセンスが取得できない。
そのため、現在苦戦を強いられているブレンドン・ハートレーがF1に参戦した時のように、かつてレッドブルファミリーに籍を置いていたセバスチャン・ブエミやベルニュがドライバー候補なのではないかとも噂される。
ベルニュは、自分にはドライバーの数合わせ以上のことができるチャンスがあり、チームにとって自分が”信頼できる”選択肢なのだと感じることができた場合にのみ、F1に復帰するだろうと話した。
「僕は一定のレベルの評価を受けている。もしポイントを獲れないチームに行ったとしたら、1年後、僕が一生懸命取り組んできたものは消えてなくなってしまうだろう」
「1年後ではないかもしれない。だけど、好ポジションを争うことができるマシンを与えてくれないチームに行くために、ハードワークをしたりリスクを負いたくはない」
2013年にマーク・ウェーバーがF1を引退した際、トロロッソでベルニュのチームメイトだったリカルドがレッドブルに昇格したため、ベルニュはレッドブルのマシンをドライブする機会を逃した。また2014年限りでベッテルがチームを離脱した際にはダニール・クビアトがレッドブルへ昇格したため、ベルニュは二度も昇格のチャンスを失った。
「僕はF1で経験したこと全てに感謝している。良いことも悪いこともあった」とベルニュは語った。
「僕が今どのような人間であれ、間違いなく物事はまったく違った様子で進展していくだろう」
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