2017年シーズンにエスクーデリア・フェラby RAMレーシングとして、アルゼンチンのスーパーTC2000(STC2000)シリーズに参戦していたRAMレーシング・ファクトリーは、今季11月3~4日に開催されるSTC2000最大のイベント、ブエノスアイレス200kmに向け新型ホンダ・シビックを投入すると発表した。
昨季までSTC2000にフォード・フォーカス3セダンを投入し、現TOYOTA GAZOO Racingアルゼンティーナのダミアン・フィネンチを擁して勝利も挙げるなど、プライベーターながら印象的な活躍を披露してきたRAMレーシング・ファクトリー。
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今季2018年はSTC2000での活動を一時休止し、同じくアルゼンチンで開催中のTC2000に絞っての参戦となっていたが、STC2000のカレンダーでもっとも象徴的な一戦に向け、新型モデルを仕立てての復帰参戦をアナウンスした。
これまで同チームはSTC2000でルノーやフォードとの関係が強く、2012~13年にはリオネル・ペーニャとともにルノー・フルーエンスGTで、2014年や2017年には前述のコンビネーションでフォードを走らせてきたが、TC2000では2001~2011年シーズンにかけてホンダ・シビックを走らせてきた実績を持ち、2008~09年には当時チームのエースとして活躍していたホセ-マリア・ロペスがシリーズチャンピオンを獲得している。
これまで石油企業のペトロブラスから長年の支援を受けてきたRAMレーシング・ファクトリーは、2016年からアルゼンチンの食肉加工企業であるパラディーニの資本参入を受け、チーム名をエスクーデリア・フェラ・バイ・RAMレーシングに変更。11月の200kmレースに向けても、この体制でホンダ・シビックを走らせるものと見られている。
「我々がスーパーTC2000に復帰するにあたり、最適なベースモデルは何かと考え続けてきた。世界中のあらゆるモデルを検討した結果、この新型ホンダ・シビックこそが我々の未来を託すにふさわしいクルマだと思ったんだ」と語るのは、自身もドライバーとして幾度もタイトルを獲得した経験を持つヴィクトール・ロッシ代表。
「エッジの効いたボディラインはエアロダイナミクス面でも恩恵があるだろうし、なにより我々チームの歴史において、TC2000に続いてこのスーパーTC2000でもホンダのマシンを投入するという、最後のピースを埋める時期が来たと判断したんだ」
オスカー・ファン・ガルベスを舞台に開催されるブエノスアイレス200kmは、レギュラーイベントとは異なりマシン1台につき2名のドライバーを登録する耐久イベントとなり、例年グローバルに活躍するゲストドライバーが数多く参戦してきた。
また昨年は、隣国ブラジルの人気シリーズであるストックカー・ブラジルの一行がマシンを運び込み、デモンストレーションランを開催すると同時に、将来の交流戦開催に向けた協議を本格化させるアナウンスも行っている。
チームは今後、このホンダ・シビックSTC2000開発の模様を公式SNS(https://www.instagram.com/ramracingok/)で随時アナウンスしていくとしている。
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