ハンガリーGPの後、同じハンガロリンクで行われたF1公式テストの2日目にレッドブルのマシンをドライブしたのはジェイク・デニスだった。デニスは2016年、GP3にアーデンから参戦して2勝を挙げたドライバー。翌年にはF3欧州選手権を戦うと共に、ブランパンGTシリーズなどに参戦。今年もブランパンGT耐久シリーズを戦っている。
デニスの今季の所属チームはR-モータースポーツ。同チームは、アストンマーチンの支援を受けており、V12ヴァンテージGT3を走らせている。そのためデニスは、ブランパンGTに参戦しながら、アストンマーチンとパートナーシップを結んでいるレッドブルのシミュレータドライバーも兼務している。
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なおデニスは今シーズン開幕前のバルセロナ合同テストにも参加。やはりレッドブルのマシンをドライブした。
レッドブルは本来ならば、今回のハンガロリンクテストで、スーパーフォーミュラにも参戦した昨年のマカオF3王者ダニエル・ティクトゥムを起用する予定だった。しかしティクトゥムは、テスト参加が許されるだけのスーパーライセンスポイントを手にしておらず、その代役としてデニスが招集されたというわけだ。
「2回のテストは、どちらも完全に見込んでいたモノではなかった」
そうデニスはmotorsport.comに対して語った。
「僕がレッドブルに加入した時には、そんなことを期待していなかった。そしてチームもそう考えていたとは思えない」
「2018年のF1マシンをドライブできるなんて、夢が叶った。みんなはそのマシンがどれほど信じられないかということを話した。そして、マシンはその期待に応えてくれた」
開幕前のバルセロナでデニスは、アタックラップを行わなかった。しかし今回のハンガロリンクでは、ハイパーソフトタイヤを使うことが許された。結局彼は、その日の3番手のタイムを記録。デニスの1分17秒012というタイムは、タイヤの違いこそあったものの、レッドブルがハンガリーGPの週末に記録した最速タイムからわずか0.1秒遅れの、実にハイレベルなモノだった。
「ドライブを楽しむことができた。こういうクルマを限界まで攻めるのは、素晴らしい経験だった」
そうデニスは語る。
「驚異的なタイヤだった。信じられないよ。最終セクターでは少し苦労したけど、セクター1とセクター2は……このマシンにできることは、とんでもないことだ」
バルセロナで走った際は、急遽の招集だったという。しかし今回は準備期間があったため、より自信を持って走ることができたとデニスは語る。
「僕は間違いなく、よりリラックスできていた」
「バルセロナでもマシンに乗った時には自信を感じていた。でもチームは今、僕にできることを知っている。僕はもう自分自身のことを証明する必要はなく、少しは走行を楽しむことができた」
「バルセロナでは、精神的にすごく疲れた。僕は4日か5日前に走ることを伝えられたんだ」
「今回は準備する時間があったし、それが助けになった。僕が走った周回数は、僕が十分にチームに溶け込んでいたことを示している」
なおデニスはバルセロナでは75周(349km)の走行にとどまったが、今回は131周(573km)を走った。
デニスは2012年に、マクラーレン・オートスポーツBRDCアワードを受賞した。奇しくも今回のハンガロリンクテストには、同アワードを受賞したドライバーが、デニスを含め4人走行していた。メルセデス育成のジョージ・ラッセル(2014年受賞)とマクラーレン育成のランド・ノリス(2016年受賞)、そしてウイリアムズのドライバー候補であるオリバー・ローランド(2011年受賞)らである。
「ランドとジョージは、まだF1へ向けた梯子を上っているところだ。そしてF1のシートを得るために、F2で頑張っている」
そうデニスは語る。
「でも僕は別の道を歩んでいる。僕はGT3に落ち着き、そこで生計を立てている。多くの英国人が、F1そしてモータースポーツでうまく進んでいることは、素晴らしいことだと思うよ」
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