富士スピードウェイで開催されたスーパーGT第5戦富士GT500マイルレース。今季3度目の表彰台獲得を果たした、ランキング2位の#31 TOYOTA PRIUS apr GTの嵯峨宏紀と平手晃平は、次戦のSUGOがタイトル争いの正念場となると語った。
第4戦タイで2位となり、64kgのウエイトハンディを搭載して今回の長丁場のレースに臨んだ31号車。にも関わらず、Q1では平手が予選Q1を突破。嵯峨がQ2を担当し11番手から決勝に臨むことになった。
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レース後、予選でのギャップが想定よりも小さかったことで、土曜日の時点から上位進出が見えていたと平手は話した。
「予選での速さはないなと分かっていたんですけど、それでも僅差なところまで行けていたので、思ったより差がないんだなと。プラス暑い中でのフィーリングがものすごく良かったので、淡々と走ってれば結構上位に入れるんじゃないかと思いました」
「昨日(土曜日)の段階で5位以内というのはある程度見えてきているという感じでした。そういう意味では作戦が立てやすかったですね」
その作戦とは、4回のピットインが義務付けられている今回のレースで、2度タイヤ無交換を敢行するというもの。レース序盤に他チームが予選仕様と思われるタイヤでペースを落とす中、事前のプラン通りポジションをあげることに成功した。
「スタート時、一番暑いコンディションの中で周りは予選仕様でそこそこ軟らかめのタイヤを使っているだろうなと思っていました。僕らのタイヤは2スティントいけちゃう自信があったので様子を見ていたら、案の定周りのペースが落ちてきていました。僕たちは当初から決めていた作戦を遂行しただけです」と平手。
「タイヤの温度レンジが結構広かったです。そこはもうブリヂストンさんの強みというか、路面温度が50度くらいの時と、日が陰ってきて30度台という中でもちゃんとタイヤが発動してくれて、ピックアップも少なく走れていました」と、ブリヂストンタイヤへの感謝を述べた。
嵯峨は自身が担当した2度のスティントで、平手から中古のタイヤを引き継いだ。ミッドシップレイアウトの関係上、荷重がかかりにくいフロントタイヤのピックアップと格闘しながらもペースメイク。彼は、ペース自体が際立って速かったわけではなく、タイヤ無交換によるピット作業短縮も含めた作戦が功を奏したと話した。
「戦略も大きかったです。僕たちはタイヤ無交換を2回やっていて、ペース的にはすごい速かったというわけではないです。速いGT3マシンはいっぱいいて、犬には犬の、猫には猫の戦い方があるので、戦略を含めて上位にいけたのが大きいです」
ポイントリーダーの#55 ARTA BMW M6 GT3とは6ポイント差のランキング2位につけている31号車。90kgものウエイトを積む中で、次戦のSUGOで上位に食い込めるかが鍵になると2人は考えている。
「富士マイスターで、今回異次元の速さだった55号車なんかのGT3勢は、重さが効いて回り込むサーキットはきついと思います。僕らはSUGO、オートポリス、最終戦のもてぎを得意としているので、シーズンが始まる前からそこまで食らいついていこうという目標でした。タイヤ開発を含めてうまく進んできたおかげで表彰台にも3回乗れていて、予定よりも良い感じできています。ウエイトハンディが重たくなる次のSUGOでどこまでやれるかです」と平手はコメント。
嵯峨も「SUGOが正念場です。表彰台を獲得したことも多いサーキットなので、ウエイトがどんなに重くてもノーポイントはないと思います。その中でトップ5以内にいるのか、6、7位ぐらいなのか(が問題)ですね」と力強く意気込んだ。
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