レッドブルのダニエル・リカルドは、今週末のハンガリーGPにて、5月のモナコGPで優勝した際に使用したPU(パワーユニット)を使用していることが明らかになった。
ホッケンハイムでは、リカルドはMGU-K、エナジーストア、コントロールエレクトロニクスを交換したため、19番手グリッドからレースをスタートした。
リカルドに新品パワーユニットを提供しなかったルノーに、レッドブル不満
リカルドは上記の3つを交換するため、すでに最後尾からのスタートが決まっていた。つまり、これら以外に年間使用規定数を超える新しいPUコンポートを投入しても、それ以上グリッドが下がることはなかった。にもかかわらず、ルノーはレッドブルの期待に反して、新しい内燃エンジン、ターボ、MGU-Hを投入しないことを決断した。
ルノーの見解としては、リカルドの手元にあるふたつのPU(モナコで優勝した時に使用したスペックA、カナダで投入したスペックB)は、次のスペックCを投入するまでに十分な走行距離を残している……というものだ。なお、スペックCは現在開発中だ。
しかしスペックBはドイツでレースを走りきることができず、リカルドはさらに内燃エンジンとターボまで失ってしまった。そのためリカルドは、結局ハンガリーではスペックAを使用している。
ルノーのマネージングディレクターを務めるシリル・アビテブールは、ドイツでリカルドのコンポーネントを全て新しいものにしなかったことを後悔していないとmotorsport.comに語った。
「あの時、我々は新しいエンジンを投入する理由は全くないという結論を出さなければならなかった」
「レースではトラブルが発生したので、我々はあのエンジンを全て解体し、その部分の検査を行った。そこにトラブルが出たのは初めてのことだった」
「おそらくサプライヤーによる不備だろう。しかしあの時点ではまだ完全に確信できていなかった。どこからともなくやってきたようなものだ」
「それゆえ私は、あの時手にしていた情報で、正しい決断をしたと言い続けている」
またアビテブールは、リカルドがスペックAを使用するというのは理想的な状況ではないことを認めているが、スペックCの投入を待つ価値はあると主張した。
「そういう計画だ。我々はレッドブルが優勝争いをしたり、シーズン後半にはポールポジションを争えるように、できる限りのベストを尽くしている」
リカルドは、この後のフリー走行や予選で予期せぬトラブルに見舞われることがない限り、ハンガリーではペナルティを受けないことになる。
「すべてが普通に進めば、今週末は何も害はないということだ」とリカルドは話した。
「だけど、サマーブレイクの後には少し痛みを伴うことになるだろう」
リカルドがベルギーかイタリアで新しいエンジンを投入する時までにスペックCの開発は終わっているのか、また使用できるのかどうかはまだ分かっていないが、ルノーはそのタイミングでの投入を計画している。しかし、もしそれが実現しなかった場合、リカルドはもう1基スペックBを使用しなければならないだろう。その際には、当然グリッド降格ペナルティを受けることになる。
一方チームメイトのマックス・フェルスタッペンは内燃エンジン、MGU-H、エナジーストアをそれぞれひとつずつ、ペナルティを受けずに使用することができる。また現在フェルスタッペンが使用しているスペックBは、ドイツでトラブルが発生したリカルドのものとおおよそ同じ距離を走行しているとみられている。
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