来季からKTMに移籍し、ヤマハ陣営を離れることが決まっているヨハン・ザルコ(テック3・ヤマハ)は、ヤマハのファクトリーチームがどれほどの進歩を遂げているのかについて、考えないようにしているという。
昨年のオランダGP以降、勝利がないヤマハのファクトリーチーム。ドイツGPでも優勝することができず、未勝利期間を19戦に更新し、夏休みを迎えた。この記録は、ヤマハにとって500ccクラスが2002年にMotoGPクラスに生まれ変わってから最悪のレコードとなっている。
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一方で、そのドイツGPではバレンティーノ・ロッシが2位、マーベリック・ビニャーレスが3位となり、今季最高のリザルトとなった。
対してザルコは、9位がやっと。ここ数レースでは厳しい結果が続いており、ランキング2位から4位タイまでポジションを落として夏休みを迎えた。
ザクセンリンクでのヤマハ・ファクトリーチームとのギャップについて訊かれたザルコは「僕のバイクは1年落ちだし、今シーズンはこのバイクを使うのだから、それについては考えない方が良い」と答えた。
「ファクトリーチームにいるということは、多くの人が多くのことに取り組んでいるということだ。おそらく、より細かいことも彼らはコントロールできるんだろう」
「僕はシーズンをとても強力な形でスタートしたけど、今彼らとの差をチェックしてみると、とても小さい時がある。そしてそれが、レースやフリー走行をより難しくしている」
「でも、(ヤマハの進歩について)あまり知りすぎたくないんだ。考えないようにした方が、うまくいくことが分かっているから、そのスピリットを保つ」
「レース中もフィーリングが良いことには満足している。少しペースを失っているだけなんだ。すぐにそれを取り戻し、全てがもっと簡単になることを願っている」
ザルコは、今季MotoGP初勝利を挙げる最大のチャンスがその手からこぼれ落ちてしまったとは考えていないようだ。
「まだ諦めてはいない」と彼は語った。
「僕は今、トンネルの中にいるようなものなのかもしれない。だけどまだ光は見えるし、僕がそう感じている限りは、決して優勝できないとは思わない」
今シーズンのザルコのハイライトは、地元フランスGPでポールポジションを獲得したことだろう。そのままMotoGPクラスでの初勝利を飾るかと期待されたが、決勝ではトップ争いの中で転倒を喫しリタイアとなった。
速さを見せていたフランスGPの週末と現状との違いについて質問されたザルコは、フランスGPの舞台であるル・マンのブガッティ・サーキットのレイアウトと、彼のモチベーションが他のライダーと比べて高かったことがフランスGPでの速さに繋がったと強調した。
「まず、ル・マンはヤマハに適したトラックなんだ」
「それから、まだシーズンの序盤でヨーロッパでのレースは2回目だった。僕は母国レースでモチベーションも高かったが、ほかのライダーはまだそれほどではなかったのかもしれない」
「昨年はそこで(ヤマハのマーベリック)ビニャーレスが優勝したことを覚えていたので、僕も同じことができる可能性があることは分かっていた。僕はそれを再現することを強く決意していたんだ」
「昨年のドイツでファクトリーの2人が苦戦していたのと比べれば、最終的に僕はそれより良くなっているかもしれない。少なくとも、それほど遠くはない。彼らは今回、レース終盤で少し速かっただけなんだ」
「僕が言っているように、小さなことが大きな違いにつながる。だから僕は、その違いを見つけられるように信じ続けるんだ」
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