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プレマ・セオドール・レーシング 2018ヨーロピアンF3第4大会ザントフールト レースレポート

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プレマ・セオドール・レーシング 2018ヨーロピアンF3第4大会ザントフールト レースレポート

プレマ・セオドール・レーシングが表彰台独占! ワン・ツー・スリー・フォー・フィニッシュ達成!!

7月13日~15日
オランダ/ザントフールト

佐藤万璃音、レース3で表彰台目前の4位。自己最高位更新/【順位結果】2018FIAヨーロピアンF3 ザントフォールト

予選(7月13日/金曜日)
 オランダ/アムステルダム近郊に位置するザントフールト・サーキットでのレースウイーク初日。プレマ・セオドール・レーシングにとって確かな手応えを感じさせる日となりました。
 
 チームはFPから他を寄せ付けない走りを見せ、その後に行われた予選1において、中国人初のFDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)ドライバー #1 ジョウ・グァンユー(周冠宇)がトップタイムを記録。自身のキャリア初ポールポジションを勝ち取りました。またその後の予選2・3ではそれぞれ6番、4番グリッドを獲得し、表彰台を狙える位置につけます。

 エストニア出身の#7 ラルフ・アーロンはレース1・2ともに、フロントロー2番手からのスタート。しかし残念ながらレース3については、タイミング悪くトラフィックやイエローフラッグの影響を受け17番グリッドに。
 
 同じくアタック中のイエローフラッグにより#4 ミック・シューマッハはレース3で18番グリッドからのスタートとなりますが、レース1・2ではセカンドロー3番手からのスタート。
 
 それに続きFDAドライバー #8 マーカス・アームストロングもレース1・2はそれぞれ4番、5番手のグリッドを獲得。またアームストロングと同じくFDAの#10 ロバート・シュワッツマンはそれぞれ7番手、10番手、12番手グリッドからポイントを狙います。

レース1(7月14日/土曜日)
 プレマ・セオドール・レーシングにとって忘れられない一日となったレース1。
熾烈な争いが繰り広げられるこのFIA F3においてレース1・2ともに表彰台独占を達成しました。

 アーロンはレース1・2を連勝。2番グリッドからのスタート。シグナルアウト直後の1コーナーでポールスタートのチームメイト、グァンユーをオーバーテイクしてそのままゴール。その一方のグァンユーは2位。ミックは3位で今期2度目のポディウムを獲得しました。
 
 アームストロングもこれに続いて4位でチェッカーを受け、プレマ・セオドール・レーシングが何と優勝から4位までを独占。またシュワッツマンも8位でチェッカーを受け、こちらもポイントを獲得しました。
レース2
 レース2でもレース1同様、またもやポディウムを独占。アーロンはレース1と同様にトップを奪います。レッドシグナル消灯後、ロケットスタートを決めたアーロンは1コーナーでトップの#27 ダニエル・ティクトゥム(モトパーク)を仕留めます。
 
 そのティクトゥムの後ろにいたアームストロングとグァンユーも立て続けにティクトゥムをオーバーテイク。1位から3位までをまたもやプレマ・セオドール・レーシングが独占することとなりました。
 
 シュワッツマンも7位でチェッカーを受け連続でポイントを獲得。残念ながら3番手スタートのミックはスタート直後、ティクトゥムに当てられコースアウトし、そのままリタイアとなりました。

レース3(7月15日/日曜日)
 レース1・2で表彰台を独占したプレマ・セオドール・レーシング。チームはここでも新たなポディウムを勝ち取ります。

 4番グリッドからスタートしたグァンユーは安定した走りで順位を上げ、2位表彰台でフィニッシュ。レース3ではチーム唯一のポイントを獲得しました。
 
 アームストロングは22番手から16位でゴール。アーロン、ミックはそれぞれ13位、14位でフィニッシュ。シュワッツマンは11位でポイント獲得に僅か及ばず、この週末を終えました。

 なお今回のレース終了時点でドライバーズランキングのトップ3をアームストロング、グァンユー、アーロンがリードすることになりました。

#1 ジョウ・グァンユーのコメント
「ポールポジションを獲得できて本当にうれしいです。これが僕にとってF3の初ポールとなりました。最高の状態でアタックできるよう、チーム一丸となって取り組みました。チームには本当に感謝しています」

「予選2・3ではニュータイヤで猛烈にプッシュしました。イエローフラッグやレッドフラッグなど難しい状況が続き、レース2のグリッドは6番手でしたが、レース3はなんとか4番グリッドからのスタートを確保できました」

「レース1はポールからのスタート。チームメイトのラルフの見事なスタートによりオーバーテイクされてしまいましたが、レース中、彼にプレッシャーを与え続けることもできましたし、とても満足しています」

「レース2は6番手スタートでしたが追い上げに成功しました。リスタート後にはマーカスに続いてティクタムをオーバーテイクすることができて良かったです。最終的に3位表彰台でした。チームの成績もよく本当に誇らしいです」

「レース3はとても良いスタートを切れました。#16 ニキータ・トロイツキ(カーリン)に喰らい付こうとアタックをし続けましたが、彼もそれをさせまいと粘りの走りを見せつけられました。その後レースをコントロールしながら、2位表彰台を獲得できました」

「セーフティカーの時間が長く、多くの周回をただ消化するだけのレースになってしまいましたが、この週末は3つのポディウムを獲得できて本当に良かったです!」

#4 ミック・シューマッハのコメント
「出だしからチームの調子は良かったと思います。予選1ではチームでフロントロー、セカンドローを独占することができましたし、僕も3番手につくことができました。予選2も同じペースで走ることができ、3番グリッドからのスタートになりました。予選3ではいくつかのコース上の不運が重なりましたが、レースで巻き返そうと切り替えました」
 
「レース1ではポディウムに登ることができて本当にうれしく思っています。クラッチトラブルを抱えながらレースをコントロールできたことは自信につながります。レース2はスタート直後の接触によりコースアウトしてしまい、本当に残念です」

「ベストを尽くしたレース3でしたが13番手でした。5つポジションを上げたことになります。次戦のスパでは全力を尽くせるように頑張ります」
#7 ラルフ・アーロンのコメント
「予選1ではあと一歩のところでポールを逃してしまいました。満足はしていません。予選2でもしっかりタイムを出し、2番グリッドを確保できたことは良かったです。予選3ではトラフィックとイエローフラッグによりアタックが難しく、マシンのポテンシャルがあったにも関わらず良いグリッドを獲得できませんでした」

「レース1・2は最高の日でした。チーム全体の実力も証明できましたし、僕もスタートを成功させ二度の優勝を手にすることができました。テクニカルディレクターのマティアさんに良い誕生日プレゼントを送ることができました!」

「レース3ではポイントを獲得できませんでしたが、チャンピオンシップが狙える位置に戻ってこれて最高です。スパでもこの調子で狙いに行きます」

#8 マーカス・アームストロングのコメント
「僕たちのマシンは本当に速かったと思います。予選1では途中までポールを取れるアタックをできていましたが、最後にクラッチを滑らせてしまいました」

「レース1・2は悪くはなかったと思います。クラッチを新しいものに交換してから僕たちのマシンのスタートは格段に良くなったと感じています。両方のレースでファステストを取れたことも良かったです。マシンの状態は良く、期待以上のポイントを取れたことは非常にポジティブな結果だと思っています」

「レース3では23番手から7つポジションを上げました。レースは楽しいものでしたが、なかなかポイントを取るところまでは行けなかったのが少し残念です。マシンの強さも感じ取れたし、僕たちは確実に進歩していると思います」

「とても有意義な週末でした。このままチャンピオンシップ獲得に向けて、レースに挑みたいと思います」
 
#10 ロバート・シュワッツマンのコメント
「予選日はあまり良い日ではなかったです。練習走行ではマシンにスピードがあったにも関わらずプッシュできませんでした」

「予選1の最終セクターでコンマ4~5秒をロスしてしまいました。もしそれがなければ3番手のタイムを獲得できたはずだったのですが……」

「予選2はとりわけ厳しい時間でした。僕たちの考えていた戦略がアタックラップとマッチしませんでした。望んだ形のスタートを切ることはできませんでしたが、全力でレースに挑もうと決意しました」

「レース1ではスタートが悪く順位をひとつ失ってしまいました。そのままポジションを取り戻せず8番手となりました。レース2のスタートは上手くいきました。そして3台のマシンをオーバーテイクし、7番手までポジションアップできました。満足の行く結果ではありませんでしたが、良いオーバーテイクができたことは良かったと思います」

「レース3は12番手からのスタートでした。ポイント圏内にジャンプアップできると考えていましたが、荒れたレースでセーフティカーのいる時間がとても長かった為、チャンスがありませんでした。次回のスパではもう少しスムーズなレースウイークをこなせるように万全に準備したいと思います」

テディ・イップ.Jrのコメント
「このレースウイークは私にとって忘れられないものとなりました。プレマ・セオドール・レーシングがこの厳しいユーロF3の世界で、ポディウムをこんなにも独占することが今まであったでしょうか?」

「『素晴らしい快挙だ!』とチームを讃えたい気持ちでいっぱいです。ドライバーとチームのみなさまに心より感謝申し上げます」

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