現在のF1は決勝のトップ10までがポイントを獲得できているが、F1オーナーのリバティ・メディアはポイントを付与する対象を拡大することを検討しており、完走した全マシンにポイントを与えることも考えているという。しかしフェルナンド・アロンソは、これにより”ヒーロー”が生まれなくなってしまうと語った。
アロンソは、2014年のモナコGPでジュール・ビアンキがマルシャのマシンを駆って9位に入り、初ポイントを獲得したケースを引き合いに出し、反対の根拠としている。
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「F1では、ポイントを獲得するのは常にとても難しいことだったと思う」とアロンソは述べた。
「リードしている者たちが得るポイントは、報酬のようなものだ。2ポイントを獲ることは、大事な瞬間なんだ」
「僕が今思い出すのは、ジュールのことだ。彼がモナコで9位を獲得した時は、ある種の奇跡のように感じた。このスポーツにとって、重要な瞬間だ」
「もし誰もがポイントを得られるようになったら、おそらくF1は他のカテゴリーが持っていない、ユニークなものを失うことになるだろう」
ポイントシステムの改訂については、まだ何も決定はされていない。ハースのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、ポイント付与の対象が拡張されるのが決まった場合でも、システムの詳細を決定するのはとても難しい作業になると話した。
「与えられるポイントはフェアであり、戦って得たポジションに対しての報酬として機能する必要がある」
「今、優勝者には25ポイントが与えられているが、これを増やすことができないとは思っていない。なぜなら、(2位以下の)他のドライバーと比べてギャップが必要だからだ」
「10位になるか15位になるかの間でも、十分なギャップが必要だ。私は、(ポイント付与の対象が拡大されれば)全く新しいポイントシステムが必要であり、優勝者には50ポイントだったり、100ポイントを与える必要があると思う」
「この種の計算をするのは私の仕事ではない。ただ、私は20台にポイントを付与するのは反対だ。なぜなら、ポイントを獲得した瞬間がビッグイベントではなくなるからだ」
「15位までがポイントを獲得するのならば、まあいいだろう。しかし、常にポイントを獲得できるようになったら、このスポーツは何かを失うことになる」
シュタイナーは、40位までポイントが付与されるNASCARでの経験もある。彼は、F1が全車がポイントを獲れるようになった場合、小規模チームがポイントを獲得した際に話題になるというチャンスがなくなってしまうと語った。
「(NASCARでは)ポイントを獲得しただけのチームについて話すことは決してない。ファンにとって慣れ親しんだものや、魅力的なものが失われることになるだろう」
「ステージ制を採っているNASCARのようにシステムを複雑にしすぎてしまえば、正直に言って混乱してしまう。熱狂的なファンでなければ、フォローするのも難しいだろう」
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