オートポリスで行われた2018ピレリ スーパー耐久シリーズ第4戦の決勝レース。序盤からミスひとつない安定した走りで#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R(内田優大/藤井誠暢/平峰一貴)が今季初優勝を飾った。
第1スティントは藤井が担当し、1周目から後続を引き離していく。途中#81 J-Fly Racing R8のアレッシオ・ピカリエッリに先行されるシーンもあったが、それもある程度先のことを見越しての判断だったという。
スリーボンド日産自動車大学校GT-Rが盤石な走りでポール・トゥ・ウィン/スーパー耐久第4戦
「決勝のレースペースは他のGT-R勢と比べても自信はあったし、最初のスティントで(今回の)ライバルと思っていたクルマに対しては30秒くらい差をつけることができました」
「あのコンディションの中で、アウディの1台がペースは速かったですが、トータルで見たらそんなに恐い存在にはならないかなと思っていました。向こうのペースが速かったので、無理にブロックしてペースが落ちてしまうんだったら、前に行かせようと考えました」
「(今回は)勝てるんじゃないかなという手応えは自分のスティントを終えて感じていました」
そう自身のスティントを振り返った藤井。シーズン序盤の反省点を生かし、決勝に強いマシン作りを心がけてきたことが勝利に繋がったという。そして何より、今回はドライバー、チーム、学生たちなど関わっている全員がミスなくきっちりと仕事をこなせたことが、大きかったと語った。
「第1戦、第2戦の反省として今週末は決勝に強いクルマ作りを重視しましたが、それがうまく機能しました。内田選手も平峰選手もいいペースで安定していたし、チームも学生たちもいい仕事をしてくれました。そういう意味で言うと、今回何か特別なことをして優勝したと言う感じではなく、普通のことが普通にできたから勝てたレースでした」
今週末は、予選・決勝ともに大活躍を見せたAドライバーの内田も、今回は乗りやすいマシンに仕上がっていた様子で自信を持ってドライビングできたという。
「藤井選手が僕に合った良いセッティングを見つけてくれて、安心してアクセルを踏むことができました。今回のピレリのタイヤは垂れるのが早くて、そこが怖かったんですけど、実際にはそんなこともほとんどなく、最初から51秒台が出て……本当に速かったです」
また、チームにとっては昨年の第2戦SUGO以来、約1年2カ月ぶりの勝利。最近は勝てそうで勝てないレースが続いていただけに、内田も心の底から喜んでいる様子だった。
「優勝するのが久しぶりだったので、本当に嬉しかったです。不運があったりとか、色んな思いがあったので、今回ぶっちぎりで勝てて本当によかったです」
第2スティントと最終スティントを任された平峰も。灼熱のコンディションの中で集中力を切らさずに走行。「1分以上あったので、安定させてしっかりとクルマをゴールまで運ぶというのが僕の仕事だったので、それを全うするだけでした」と、冷静に自身の仕事をこなしマシンをゴールまで運んだ。
これでST-Xクラスでランキング2位に浮上した#24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R。ただ首位の#99 Y’s distraction GTNET GT-Rとは40ポイント差と、逆転するのはかなり難しい状況ではあるが、平峰は「シリーズをみると厳しいですけど、このチームは仕事をやり通すという力があるので、それを続けていきたいです」と冷静に語っていた。
そして、今回は日産自動車大学校の愛媛校の学生たちがメカニック業務やホスピタリティ業務でチームをサポートしていたが、実は愛媛校が担当したレースで勝ったのは初めてとのこと。また愛媛県は先日の豪雨災害に遭った地域ということもあり、藤井は学生たちの頑張りが、現地へのパワーにつながればと語った。
「彼らも色んな気持ちがある中で頑張ってくれて、昨日も今日も一番良いリザルトで終えることができました」
「実は愛媛校にとっては初優勝なんです。それが“元気”にも繋がるだろうし、良いニュースになると思います。愛媛校に対しても愛媛県に対しても、この学生たちの頑張りがパワーになると思うので、そういう意味で(今回勝てことは)すごく嬉しいです」
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