現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > シルバーストンの新DRSゾーンでのクラッシュ、FIAは「ドライバーの”選択”の結果」と問題視せず|F1イギリスGP

ここから本文です

シルバーストンの新DRSゾーンでのクラッシュ、FIAは「ドライバーの”選択”の結果」と問題視せず|F1イギリスGP

掲載 更新
シルバーストンの新DRSゾーンでのクラッシュ、FIAは「ドライバーの”選択”の結果」と問題視せず|F1イギリスGP

 シルバーストンに追加された新しいDRSゾーンに関連するクラッシュが、イギリスGPの週末中に2件起きたことについて、レースディレクターのチャーリー・ホワイティングは、DRSをどう使用するかはあくまでドライバーの選択によるものであり、他の事故と変わらないと話した。

 もともと、シルバーストンサーキットにはウェリントンストレート(5コーナーから6コーナーまで)と、ハンガーストレート(14コーナーから15コーナーまで)にDRSゾーンが設定されていた。それに加え、今回からホームストレートにDRSゾーンが追加されることになった。

トロロッソ・ホンダ「”ジェットコースター”のような今季に満足できていない」

 DRSはマシンがブレーキングなどで減速すると自動で閉じて、次のDRS活性化ポイントまで使用できなくなる。しかし1コーナーのアビーや2コーナーのファームは、十分なダウンフォースがあればアクセル全開で抜けられるコーナーだ。そのため、DRSを開けたまま1コーナーを周ったマシンもあった他、手動でDRSを閉じてコーナーをアクセル全開でクリアし、ブレーキングが必要な3コーナーまでの区間で再びDRSを開けるマシンも多く見られた。

 しかしDRSを閉じ損ねてしまい、ダウンフォース不足のまま1コーナーにターンインしたことで起きたクラッシュが2件あった。FP1では、ハースのロマン・グロージャンがクラッシュし、FP2を欠場。決勝ではザウバーのマーカス・エリクソンがクラッシュし、セーフティカーが出動した。

 メルセデスのルイス・ハミルトンはこの新しいDRSゾーンについて、オーバーテイクにつながらないため”無意味であり、危険なだけ”だと批判していた。

 レース後、ホワイティングは「1コーナーでドライバーがコントロールを失ったインシデントが起きたのは、DRSを開けてそこを通過するとドライバーが”選択”したためだ。マシンに関する、その他の判断と同じように」と話した。

「どんなマシンも、ドライバーにとっては挑戦だ。そして時に彼らは、アクセル全開ではいけない時でもそうしようとして、スピンする」

「それと同じことだ。彼らの選択なんだ。もし彼らができると思うなら、それをトライすることができる。我々がそうするように要求しているわけではない」

「チームやドライバーが下す、他の決断と同じなんだ」

 一方で新しいDRSゾーンは、オーバーテイクを促進するのにはあまり役に立たなかったとホワイティングは認めた。

「実際に助けになったとは思わない。そのゾーンがない場合と比べて、前のマシンに近づくことができ、5コーナーと6コーナーの間のストレートでより良いポジションを得られるのではないかと考えていたのだ」

 彼はシルバーストンでのDRSレイアウトを考えるのはチャレンジングだと感じたものの、以前のレギュレーションのように、決勝以外のセッションにおいてどの区間でもDRSを使用可能にするつもりはないという。

「我々はより速いラップタイムを目指しているのではないため、そうする意味がない」

「DRSの存在意義はオーバーテイクを支援することであり、決勝で使用できるのと同じ場所でのみ使えるようにするのが論理的だ。私は以前のルールに戻すのは賛成しない」

 ホワイティングは、次戦ドイツGPの舞台となるホッケンハイムにも3カ所目のDRSゾーンを設置することを認めた。また、その中で最も効果が高いと思われる、ヘアピンへと向かうゾーンを延長するとしている。

「ピットストレートにゾーンを追加する。ピットストレートと1コーナーから2コーナーにかけての2カ所のゾーンに対して、検知ポイントは(最終コーナー手前の)1カ所だ。6コーナーへと向かうメインのDRSゾーンは少し延長される」

関連タグ

こんな記事も読まれています

トヨタ・ランドクルーザーの中核モデル「250」シリーズが発売。特別仕様車のZX“First Edition”とVX“First Edition”も設定
トヨタ・ランドクルーザーの中核モデル「250」シリーズが発売。特別仕様車のZX“First Edition”とVX“First Edition”も設定
カー・アンド・ドライバー
ボルボ「XC40」仕様変更&プレミアムな装備を採用した特別限定車を発売
ボルボ「XC40」仕様変更&プレミアムな装備を採用した特別限定車を発売
グーネット
日産 新エネルギー車のコンセプトカー4車種をお披露目 北京モーターショー【動画あり】
日産 新エネルギー車のコンセプトカー4車種をお披露目 北京モーターショー【動画あり】
グーネット
ホンダ 新EVシリーズ第2弾 新型「e:NP2」「e:NS2」発表 北京モーターショー
ホンダ 新EVシリーズ第2弾 新型「e:NP2」「e:NS2」発表 北京モーターショー
グーネット
エンジン版と共有部品ナシ! ポルシェ・マカン・エレクトリックへ試乗 ちゃんと「らしい」 航続500km以上
エンジン版と共有部品ナシ! ポルシェ・マカン・エレクトリックへ試乗 ちゃんと「らしい」 航続500km以上
AUTOCAR JAPAN
3時間で争われるスーパーGT第2戦富士の持ち込みタイヤ数と義務ピット回数が発表。モラルハザードは1名が適用
3時間で争われるスーパーGT第2戦富士の持ち込みタイヤ数と義務ピット回数が発表。モラルハザードは1名が適用
AUTOSPORT web
F1、2025年に向けてポイントシステム変更を検討。12位まで対象を拡大か
F1、2025年に向けてポイントシステム変更を検討。12位まで対象を拡大か
AUTOSPORT web
「30万円」の大幅値下げ!? 鮮烈レッドの「新型セダン」発表! 爆速の「超高性能モデル」も新設定! 今あえて「値上げラッシュ」に逆行した理由とは
「30万円」の大幅値下げ!? 鮮烈レッドの「新型セダン」発表! 爆速の「超高性能モデル」も新設定! 今あえて「値上げラッシュ」に逆行した理由とは
くるまのニュース
急拡大! BYDの高級車ブランド「方程豹」 無骨SUV&華麗スポーツカー発表
急拡大! BYDの高級車ブランド「方程豹」 無骨SUV&華麗スポーツカー発表
AUTOCAR JAPAN
約20年ぶりのBTCCフル参戦に臨む元世界王者ロブ・ハフ「カローラはかなり快適だ。でも忙しいね!」
約20年ぶりのBTCCフル参戦に臨む元世界王者ロブ・ハフ「カローラはかなり快適だ。でも忙しいね!」
AUTOSPORT web
アウディの電動SUV『Q6 e-tron』に105mm長い「L」
アウディの電動SUV『Q6 e-tron』に105mm長い「L」
レスポンス
においを出すSUVだと…? ホンダの新SUVは至れり尽くせり? 中国でEV攻勢へ
においを出すSUVだと…? ホンダの新SUVは至れり尽くせり? 中国でEV攻勢へ
乗りものニュース
「市販します」トヨタのEV“bZ”シリーズ新型2車種 Z世代向け&ファミリー向け スタイルはっきり分ける
「市販します」トヨタのEV“bZ”シリーズ新型2車種 Z世代向け&ファミリー向け スタイルはっきり分ける
乗りものニュース
三菱「新型“精悍”コンパクトSUV」発表! 斬新マスクがカッコイイ! 新型「ASX」マイチェン版 欧州で発売へ
三菱「新型“精悍”コンパクトSUV」発表! 斬新マスクがカッコイイ! 新型「ASX」マイチェン版 欧州で発売へ
くるまのニュース
セゾン自動車火災保険、商号を「SOMPOダイレクト」に変更
セゾン自動車火災保険、商号を「SOMPOダイレクト」に変更
レスポンス
フィアット「500」の謎の振動がやっと解消! 飛び散るオイル問題は果たして解決されたのか…!?【週刊チンクエチェントVol.35】
フィアット「500」の謎の振動がやっと解消! 飛び散るオイル問題は果たして解決されたのか…!?【週刊チンクエチェントVol.35】
Auto Messe Web
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
厳選値引き実例 X氏の値引き特報
グーネット
33歳、フェラーリを買う──Vol.17 オープン最高! でも……
33歳、フェラーリを買う──Vol.17 オープン最高! でも……
GQ JAPAN

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村