メルセデスF1のトップ、トト・ウォルフは、日曜のオーストリアGPで重大な判断ミスを犯した戦略担当のジェイムズ・ボウルズを擁護している。
バルテリ・ボッタスのリタイアに伴ってバーチャルセーフティカーが発動された際、チームはルイス・ハミルトンをピットに呼び戻さないという判断を下した。
F1第9戦オーストリアGP 決勝トップ10ドライバーコメント
その戦略判断はハミルトンにとって高くつくものになった。その直後に彼は、この判断ミスを補うために8秒ものタイムを取り戻さなければならないと伝えられたのだ。
レースを失うことになると感じたハミルトンは、無線でもその気持ちを強く表明し、ボウルズは責任は自分にあるとした。
「私が今日の勝利をふいにしてしまった。申し訳なく思っている。できることをやってくれ。我々は君を頼りにしているし、信頼している」とボウルズは語っている。
ウォルフはメルセデスのボスとして、この日はこれまでにないほど悲痛な1日だったと語ったが、公衆の面前で自身のミスを認めたボウルズの勇気を称賛した。
「ジェイムズは最高のクルーだと私は思っている。最大限の結果を出すために、数百万人の人々の前で『これは私のミスだ。君はこのマシンでできることをやってくれ』と言うのは勇気が必要だ」とウォルフは述べた。
「我々には変化は必要ない。一番重要なことは、なぜミスが起きたかを理解し、その状況に立ち戻って分析することだ」
「ミスを再び繰り返すことはないと考えている。状況は非常に複雑だった。6台ものマシンとバトルをしており、厳しい状況だったというだけだ」
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