まもなくスタート時刻を迎えるF1フランスGP。しかしF1チームとドライバーは、ポール・リカールのピットレーンの入口と出口の形状に、懸念を示している。
このピットレーンの形状については、金曜日のドライバーズブリーフィングの際から議論の対象となっていた。しかし、この週末の間に変更することは不可能であった。
【F1ライブテキスト】2018年 FIA F1世界選手権第8戦フランスGP決勝
特に議論の対象となったのは、ピットレーンの入口のレイアウトである。ピットインする際、ドライバーたちはピットレーンで、タイトに左折しなければならない。そのアウト側にはメルセデスのピットがあるため、もしスピンを喫するなどした場合は、同チームのスタッフを危険に晒す可能性がある。
このリスクを減らすため、FP1終了後にピットレーンの制限速度が80km/hから60km/hに引き下げられた。しかしドライバーたちは、ウエットコンディションになった場合は、変わらずに難しいかもしれないと考えている。
また、出口についても注意が促されている。ピットアウト時のマシンはレーシングラインに出ることになるため、本コースを走ってきたマシンとニアミスする可能性があるのだ。またウエットコンディションになった場合は、水煙によりさらに危険な状況になる可能性が指摘されている。
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、最近ハンガロリンクで行われたDTMでの事故を例に挙げ、危険性を指摘した。このDTMでの事故は、ウエットコンディション時にピットレーンでコントロールを失ったマシンにより、3人のオフィシャルが怪我を負うというモノだった。
「DTMで事故が起きたばかりだから、私は特に敏感になっている」
そうウルフは語った。
「我々は恐ろしい怪我を伴う、恐ろしい事故を経験した。アクアプレーニングを起こしたマシンが、人々とピット設備に突っ込んだんだ。明日雨が降ったなら、ピットに入る際は実に心配だ」
「しかし、私はチャーリー(ホワイティング/FIA F1レースディレクター)と彼のチームを100%信頼している。だから速度制限を引き下げることによって、大丈夫になるだろう」
ルイス・ハミルトンは、ドライバーズブリーフィングの際に、なぜメルセデスのピットガレージの位置が、現在の場所になったのかと疑問を呈した。何故ならピットレーン出口付近のガレージは空いているか、もしくはFIAが使用しているだけだからだ。
このハミルトンの意見については、彼のライバルたちも支持した。
「僕らドライバーは、ある意味では保護されている」
そうレッドブルのダニエル・リカルドは語った。
「でもメカニックは危険にさらされている」
「ピットレーンの入口のレイアウトは、ベストではない。しかし、それは長いピットレーンだ。ルイスは、何故ピットレーンがこの位置にある必要があるのかと尋ねた。何故後ろにずらすことができないだろうか?」
「僕らはメカニックの方に突っ込みたくない。だから話すんだ。彼は正しい視点を持っていたと思う。今のレイアウトなら、簡単に起きてしまうものだ。もしウエットなら、注意を払わなければならない」
マクラーレンのストフェル・バンドーンも、現在のピットレーンのレイアウトに、懸念を示すひとりだ。
「ガードレールとその角度を参考にピットレーンに入ると、特にメルセデスのスタッフの何人かは危険にさらされる」
そうバンドーンは語る。
「速いスピードだったら、それが起きる可能性がある。だから確かに、60km/hにする方がいい。しかし、ピットボックスをもう少し遠くにずらすことができたら、もっと良かったと思う」
「ピットレーンの出口側には、空いているガレージがいくつかあるようだ。そこに、簡単な解決策があったと思う」
ルノーのカルロス・サインツJr.は、出口に関する懸念を示すひとりだ。
「それは注意しなければいけないことだ」
そうサインツJr.は語った。
「ピットレーンに出る際、レーシングライン上に飛び出さなければならない。それがうまくいくかどうかは、後ろから走ってくるクルマ次第だ。何故なら、ミラーでは本コースを走ってくるマシンを見ることができないからだ。ピットレーンから出る時に後ろのクルマを確認するには、ラジオを頼りにすることになるだろう」
雨になった時の危険性について、サインツJr.は次のように語った。
「僕はまだ天気予報を見ていない。でも人々は、決勝に再び雨が降ることを話し始めているようだ。そうなった場合、僕らは注意する必要がある。何故ならビット出口では水煙によって、クルマがやってくるのが見えない。それは難しい状況かもしれない」
「でも、僕らはF1ドライバーだ。だから僕らは、あらゆる種類の難しい状況を避けることができるはずだ」
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